【有馬記念予想】今年を締めるグランプリ 注目すべき二つのポイントとは

2023年12月23日(土) 18:00

今年は過去最多の牝馬が出走

 数々の名勝負が重なる有馬記念にはさまざまなポイント(視点)があるが、その年にふさわしいポイントを探したい。

 牝馬の時代が訪れたのは十数年前からのこと。ジャパンCは最近15回の勝ち馬のうち7頭が牝馬。また、海外だと凱旋門賞は最近15回のうち、勝ち馬8頭を牝馬が占める。しかし、有馬記念では過去15年、牝馬の勝ち馬は4頭のみ。他のビッグレースより少ない。

 ところが、今年はグレード制が成立した1984年以降の40年間で最多の6頭も牝馬が出走する。この40年間に牝馬が5頭(最多)出走したことは4回あるが、うち3回の勝ち馬は牝馬。そのうち2020年は「牝馬=牝馬、4着も牝馬」だった。6頭も牝馬が出走する今年はチャンス十分ではないか。

 もうひとつは、血統背景。過去67回の有馬記念では、サンデーサイレンスやブライアンズタイムが代表したヘイルトゥリーズン(祖父ロイヤルチャージャー)系種牡馬の産駒が、実に4割近い27勝を記録していることは知られる。・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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