【ホープフルS】木村哲也厩舎×C.ルメール騎手のコンビに再び大物出現

2023年12月29日(金) 18:00

「リバティアイランドみたいだ」陣営も驚嘆

重賞レース回顧

ホープフルSを制したレガレイラ(撮影:下野雄規)

 猛然と伸びて外から差し切ったのは、1番人気に支持された牝馬レガレイラ(父スワーヴリチャード)だった。牡牝混合の2歳GI(2004年以降の朝日杯FS、2017年以降のホープフルS)を牝馬が制したのは初めてのこと。イクイノックスが引退したばかりの「木村哲也厩舎、C.ルメール騎手」コンビに、再び大物出現である。

 時計は、GIに昇格し年ごとにメンバーのレベルが高くなっているホープフルSのレースレコード2分00秒2であり、陣営から「リバティアイランドみたいだ」と、驚きの声が聞かれた。2歳牝馬陣は阪神JFをレースレコードで制したアスコリピチェーノ(父ダイワメジャー)が一歩リードの勢力図が描かれていたが、たちまち並びかけてきたレガレイラも同じノーザンFの生産馬で、サンデーレーシングの所有馬。それも重なって「皐月賞を選ぶ可能性がある」。大きな展望が生じた。

 レース全体のバランスは、前後半の1000m「60秒0-60秒2」=2分00秒2(上がり48秒0-35秒9)。限りなくハロン平均「12秒0」に近い一定ペースであり、紛れの生じるレースではない。ただし、最後の1ハロンは加速して「11秒5」が光る。

 今回のレガレイラと同じように、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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