【京成杯】確かな実力示した“1分59秒台”を持つ2頭

2024年01月15日(月) 18:00

ベテランの好判断が光った鮮やかな勝利

重賞レース回顧

京成杯を制したダノンデサイル(撮影:下野雄規)

 あまり速くはなりそうもない展開を読んで、好位の外につけた5番人気のダノンデサイル(父エピファネイア)の鮮やかな重賞初制覇だった。

 レース全体のペースは前後半の1000m「60秒7-59秒8(上がり34秒8)」=2分00秒5。京成杯が2000mになった1999年以降、3番目に速いタイムだが、この週も高速に近い芝コンディション。前日の3歳未勝利戦で2分00秒2「61秒7-58秒5」が記録されたほどだから、レースレベルは必ずしも高くなかったという見方は生じた。

 ただ、慎重に乗った馬が多く、途中からもピッチは上がらず、後半の3ハロン「11秒9–11秒3-11秒6」の勝負となり、勝ったダノンデサイル、猛然と2着に突っ込んだアーバンシック(父スワーヴリチャード)の最後の1ハロンはそれぞれ「10秒9、10秒7」に達していたと推定される。それで史上3位の2の分00秒5なら十分ともいえる。

 まだキャリア2-3戦の馬が上位を争ったレースで、初の遠征で初コースだった馬もいた。今回の走破時計にはあまりこだわらないほうがいいかもしれない。1着、2着の2頭だけが他場とはいえ「1分59秒台」の記録を持つ馬だった。

 ダノンデサイルのファミリーは、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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