世界の強豪馬 Ribchester(IRE)

世界で活躍している強豪馬の強さはどれほどのものか。
個人的にひとつの見解を書いていきます。

今回は、欧州主要マイルGI戦線で安定して活躍しているリブチェスター(牡4)です。


リブチェスター/Ribchester(IRE)
牡4歳 鹿毛 Richard Fahey厩舎
生誕:2013年3月24日生まれ
生国:アイルランド
馬主:Godolphin

競走能力:239
(2017年10月現在)

[能力別ランク]
スパート力:A
持 久 力:S
精 神 力:SS

[血統]
父系:ミスタープロスペクター系
 父:Iffraaj
 母:Mujarah
母父:Marju

競走成績 15戦6勝 [6-5-3-1]
(2017年10月現在)

[主なGI勝利]
2016 ジャック・ル・マロワ賞
2017 ロッキンジS
2017 クイーンアンS
2017 ムーラン・ド・ロンシャン賞

[戦歴からの特徴]
・スタミナを活かした差し脚が武器
・転戦に順応する強い精神力と体質


 白いシャドーロールがトレードマークのリブチェスターは2015年にデビュー。初勝利はデビューから3戦目のミルリーフS(GII)で、重賞初勝利でもありました。年が明け、GI初挑戦となった5戦目の2016英2000ギニーでは、勝ち馬ガリレオゴールドの3着と善戦。その後はジャージーS(GIII)で2勝目を挙げ、2016サセックスS(GI)で3着、そして2016ジャック・ル・マロワ賞(GI)でGIを初制覇しました。本格化後はGI戦線を進み、毎レース3着以内の成績を収め、欧州主要マイル戦線で大活躍しています。

 能力バランスは持久力型。コース・馬場・展開を問わずに、高いスタミナを活かして安定した末脚を繰り出せる強みがあります。しかし、最後のスパート力で相手が上回ってくる展開だと惜敗するケースが多いです。W.ビュイック、J.ドイル騎手ら主戦騎手二人との相性は良いですね。彼らの巧みなコントロールとアクションに応え、転戦各コースのGIレースを全て3着以内で決めているレースぶりは素晴らしく、名馬に相応しい精神力を持っていると思います。

 2016年に続き2017年もクイーンエリザベス2世S(GI)に挑戦し、結果は前年と同じく2着と惜敗。それでも直線で勝ち馬に追い抜かれた後、ゴール前で再び勝ち馬に詰め寄る内容は、簡単には崩れないリブチェスターらしい強さを見せたと思います。

 今後日本競馬に参戦する機会があるなら、ぜひ日本競馬にも参戦してほしい馬です。