2008年04月18日(金) 22:10
西の方が低気圧の移動による雨の影響は少なく、また週末の回復も早い。完全な良馬場とまではいかなくとも、多少時計がかかる程度だろう。
現在の阪神の芝Bコースは、先週の桜花賞を参考にすると、内を通る先行型よりは、外に出して追い込む馬向き。15、18、13番の桜花賞の決着には、多分に通ったコースも影響していたことは間違いない。
前走、大外に回って素晴らしい追い込みを見せたオースミグラスワン(父グランスワンダー)から入りたい。この馬、1600〜2400mまで幅広い距離で勝っているが、前走の1800mを1分46秒1の好時計で差し切ったように、スピード能力は十分。
デビュー当時のものとはいえ、距離1500〜1600mは[1-3-0-0]。決してズブいタイプではなかった。半姉のオースミハルカ(父フサイチコンコルド)は、チューリップ賞、府中牝馬Sなど、1600〜1800mを中心に好走したように、ちょっと古い牝系だが母の父リンドシェーバー、その前がプロント(ニッポーキングなどの父)。母方にはスピード血脈が濃く流れている。
コンゴウリキシオー(昨年、1分32秒2で快勝)、今度もあまり控えるとは思えないカンパニーなどが先行する形は、決してスローにはならないだろう。
この頭数でバラける展開の外回りなら、オースミグラスワンは直線入って前走同様に外に回ること必至。高速決着の芝ではない。フルに追っての味が生きると考えたい。
コンゴウリキシオー、カンパニー、そして巻き返したいキングストレイルの先行3頭が相手本線。前走は早く動きすぎたハイアーゲームも、差す形に徹すると怖い。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。