【高松宮記念】サトノレーヴが春のスプリント王に J.モレイラ騎手の鮮やかな騎乗に導かれGI初制覇

2025年03月31日(月) 18:00 13

注目馬が全力を出し切った見ごたえのあるレース

重賞レース回顧

高松宮記念を制したサトノレーヴ(c)netkeiba

 完全な良馬場とはいえないタフな芝コンディションが影響して、勝ち時計は1分07秒9「前後半33秒8-34秒1」にとどまったが、期待の注目馬が全力を出し切ったのではないかと思える中身の濃いスプリント戦が展開された。

 1番人気から5番人気までの上位人気馬が、みんな7着までに入線している。ペースうんぬん、少々タフな芝コンディションうんぬんではなく、大半の馬が持てる能力をほぼ出し切ったと感じさせた、見応えあるGIだった。

 快勝したサトノレーヴ(父ロードカナロア)は、最後の競り合いになって、さすがハイレベルの「香港スプリント」を0秒12差に持ち込んだ底力を爆発させた。陣営の仕上げも完ぺきに近かった。さらに、J.モレイラ騎手の見せた細心の騎乗も鮮やかすぎた。「直線の向かい風に影響を受けないように、途中までカベを作って行った」。すべてプラン通りのレースだったのだからすごい。・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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