【青葉賞予想】日本ダービーへ切符をかけた一戦 近親に良血馬揃う注目の伏兵とは

2024年04月26日(金) 18:00

一族にはソングラインやディアドラなど

 1984年に「日本ダービー指定オープン」として誕生した東京2400mの青葉賞(現在は2着馬までに優先出走権のGII)は、1986年のグランパズドリームから2012年のフェノーメノまで、過去40年間に日本ダービー2着馬を8頭も送っている。ただし、勝ち馬は誕生せず、ハードな日程を避けるようになった近年は好走馬も少ない。

 今年は人気が割れている。狙いは伏兵トロヴァトーレ(父レイデオロ)。前走の弥生賞はスタートで接触しかかったためか、クビを上げて折り合いを欠き、レース前半からリズムに乗れなかった。

 二走前の葉牡丹賞2000mは前半1000m61秒7のスローの流れを、上がり33秒9で猛然と伸び2分00秒4で快勝。同じ開催のホープフルSの2分00秒2と、レース全体のペースを考慮すればほぼ互角の内容だった。

 母の半姉には秋華賞、英GIナッソーSなどを制したタフなディアドラがいる。母とイトコの間柄になるロジユニヴァースは2009年のダービー馬。一族の代表馬には安田記念2連勝のソングラインもいる。

 ロジユニヴァースは1番人気の皐月賞を14着に大敗のあと、日本ダービーを制した。ソングラインも2連覇がかかり人気の中心だったターフスプリント(サウジアラビア)を10着に凡走のあと、ヴィクトリアマイルを勝っている。そういう難しい一面があり、評価が下がったときに大仕事をするファミリーでもある。

 ショウナンラプンタ、シュガークン、ウインマクシマムが相手本線だが、デキの良さが目立つ伏兵が多い。手広くいきたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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