【天皇賞(春)予想】昨年はディープ系ワンツー+ステイゴールド系 サーゲイロードとプリンスリーギフトで下る

2024年04月21日(日) 18:00

23年はジャスティンパレス(父ディープインパクト)とディープボンド(父キズナ)、ディープインパクト系のワンツーで、3着がオルフェーヴル産駒シルヴァーソニック。20年はディープ産駒フィエールマンが勝ち、ステイゴールド産駒スティッフェリオが2着。19年はフィーエルマンとグローリーヴェイズ、ディープ産駒のワンツーで、3着がステイゴールド産駒パフォーマプロミス。京都外回り長丁場は、プリンスリーギフト譲りの脚長前輪駆動で下るべし…とよく書いたものだが、ステイゴールドの母母母父がプリンスリーギフトだ。取り上げたなかでプリンスリーギフトの血を引くのは、シルヴァーソニック、スマートファントム、ドゥレッツァ、プリュムドール、メイショウブレゲ、ワープスピードですかね。(解説:望田潤)

ゴールドプリンセス

 ゴールドミーティアの半妹で、ゴールドリーガルの姪で、母ゴールドエルフは南関東6勝。近親にキングエクスプレスやオパールパワーなどがいる。父ゴールドアクターは有馬記念に勝ったスクリーンヒーロー産駒でゴールドバランサー、マオノアラシ、パンセなどを輩出。見た目に父似で、母系が弱いぶん父の特長を受け継いだようだ。芝2400以上は[3-0-1-0]で、3着は直線締められて進路がなかったもの。長距離では底を見せていない怖さはあるが…。

距離◎ スピード○ 底力○ コース○

サリエラ

 サラキアやエスコーラの全妹で、サリオスの3/4妹でサフィラの3/4姉。母サロミナは独オークス馬。セリエンホルデやシュネルマイスターも近親の有力ドイツ牝系だ。母父ロミタスは独年度代表馬で独リーディングサイアー。ディープインパクト×サロミナは晩成ステイヤー傾向が強く、本馬も420キロ台の無駄肉のないステイヤーっぽい体質。サラキアのように距離延びていいタイプで、ダイヤモンドSではテーオーロイヤルに食い下がった。馬場が渋るのはプラス。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

サヴォーナ

 レオパルディナやアイムユアドリームのイトコでユアヒストリーなども近親。母父スニッツェルは短距離王国豪州で大成功したデインヒル系で、母母ラプーマはロードアットウォーのスタミナを引きビウィッチS(米G3・芝12F)2着。母父がスプリンターなので先行脚質に出たのは順当で、牝系のスタミナも強くジリっぽいが長距離でなかなかしぶとい。阪神大賞典は上がりが速く鋭さ負けの格好。後駆がダンジグ的なので、京都よりは阪神がベターか。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

シルヴァーソニック

 キャプテントゥーレ、アルティマトゥーレ、クランモンタナなどの弟で、ゴールデンチケットやロワジャルダンのイトコで、母エアトゥーレは阪神牝馬S勝ち。母母スキーパラダイスはムーランドロンシャン賞(仏G1・芝1600m)勝ち。「父スタミナ×母スピード」の配合だから長距離先行型に出たのは順当。無駄肉のないステイヤー体質で、昨年の天皇賞(春)はしぶとく差して3着。前走阪神大賞典は長休明けでかかり気味で大敗してしまった。もう8歳だけに叩いて変われるか。

距離◎ スピード○ 底力○ コース○

スカーフェイス

 スズカマンボの甥でクイーンマンボのイトコ。母スプリングサンダーは阪急杯2着。牝祖キーフライヤーは名繁殖ダンシングキイ(ダンスインザダークやダンスインザムードなどの母)の全妹にあたる。ハーツクライ×クロフネはアドマイヤミヤビやチェスナットコートなどと同じ。スタミナと底力に富む血統だけに8歳を迎えても大きな衰えはなく、前走大阪-ハンブルクCでもしぶとく脚を伸ばしていた。阪神→京都に替わるのは血統的にみてもプラスではないが…。

距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

関連情報

新着コラム

コラムを探す