【大阪杯予想】「父スタミナ×母スピード」に向く阪神内回り 良でも重でも先行好位が強い

2024年03月24日(日) 18:00

17年からGIに昇格し今年で7年目。23年はジャックドールが、21年はレイパパレが逃げ切り。22年と20年と19年はポタジェとラッキーライラックとアルアインがイン好位抜け出し。18年はスワーヴリチャードが向正先頭、17年はキタサンブラックが番手抜け出しで勝った。勝ち馬の4角順位は平均2.57で、良でも重でも、外々を回ってまとめて差し切るのは困難なレースだ。ラッキーライラックもアルアインもスワーヴリチャードもキタサンブラックも「父スタミナ×母スピード」「父中距離×母マイラー」で、母のスピードで先行し父のスタミナで粘るような脚質になりやすいから、阪神内回り向きの配合形といえる。レイパパレの母シェルズレイも気性の勝ったスピード馬だった。(解説:望田潤)

エピファニー

 母ルールブリタニアはミッキークイーン(ミッキーゴージャスの母)、トーセンマタコイヤ、インナーアージ(ブレイディヴェーグやエルバリオの母)の全妹でJRA1勝。母母ミュージカルウェイはドラール賞(仏G2・芝1950m)勝ち馬。エピファネイア×ディープインパクトはオーソクレース、アリストテレス、ディヴァインラヴ、ムジカと同じ。血統的にはこれぐらいの距離が合いそうだが、前走1800でペースが流れて追走していた。そのあたりがカギになりそう。

距離◎ スピード○ 底力○ コース○

カテドラル

 ジェベルムーサの3/4弟でラスマドレスの半兄でフルムの叔父。母母アニマトリスはマルレ賞(仏G2・芝2400m)勝ち馬で産駒にロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)のサドラーズフラッグがいる。父ハーツクライはリスグラシューやジャスタウェイなど数多の名馬を送り出した名種牡馬。若いころはマイル路線で活躍したが、年を食ってズブくなった今は中距離がベターだろう。小倉大賞典は時計が速くて追い込めなかった。ひとまず雨が欲しいところ。

距離○ スピード○ 底力○ コース◎

キラーアビリティ

 マーヴィンHムニスジュニアH(米G2・芝9F)勝ちチョコレイトライドの甥。母キラーグレイシスはハリウッドスターレットS(米G1・AW8.5F)勝ち馬で、産駒は本馬の他にもキラービューティ、グロンフォール、ジェイパームスなど全てJRA勝ち馬となっている。中日新聞杯はトップハンデを背負いながら直線脚を使っており、乗り難しさはあるものの地力を秘めるだけに軽くは扱えない。大阪杯を後方外から差し切るのはなかなか難しいが…。

距離◎ スピード○ 底力○ コース○

ジオグリフ

 アルビージャの半弟で、アンデスクイーンのイトコで、母アロマティコは秋華賞とエリザベス女王杯で3着。牝祖アンデスレディーの子孫にはインティライミやアルバートなど活躍馬多数。父ドレフォンはワープスピードやサンライズフレイムなどを出すストームキャット系。皐月賞でイクイノックスを差し切ったのがもう2年前。当時より少しマイラーっぽい体つきになり、今は1800がベスト距離だろう。中山記念のように好位インで立ち回りたい。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

スタニングローズ

 バンゴールの全妹でロサグラウカやフォースラインの3/4妹。・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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