東京新聞杯(GIII・芝1600m)に出走予定の各馬の追い切りが、美浦トレセンで行われた。グランシルク(牡4・美浦・戸田博文)には、池添謙一騎手が美浦トレセンに来訪し、追い切りに騎乗した。池添騎手をはじめ、サトノギャラント(牡7・美浦・藤沢和雄)の柴山雄一騎手、ダイワリベラル(牡5・美浦・菊沢隆徳)の菊沢調教師に取材した。

■グランシルクについて、池添騎手のコメント。
「今日の追い切りは前にいる馬についていって、直線は反応を見ながら判断をしてほしいという指示でしたので、しっかりやっておきました。最後も先着していますし、追ってからも反応してくれました。レース映像のイメージと、跨った感じのイメージを合わせながら乗りましたが、調教ではレースほど掛からないですし乗りやすかったです。

　調教では掛かる印象はなかったですが、レースに行くとテンションが上がって掛かりやすいところがあるようなので、その点は注意して折り合いをしっかりつけられればと思います。一瞬の切れる脚というよりは、スピードが徐々に上がっていって長く良い脚を使うというタイプのように感じます。直線が長い東京のマイルは良いでしょうし、良い伸び脚をうまく生かしたいですね」

■サトノギャラントについて、柴山騎手のコメント。
「調教の本数はかなりこなしています。乗っていて息もできていますし、重め感はありません。前走の関屋記念(GIII・8着)から間隔があきましたが、別に何があったわけでもないですし、条件の合うここまで待った感じですね。ゲート練習は先週やっています。競馬に行くとゲート内でモゾモゾしてしまうので、出るタイミングが良くないですし、二の脚もあまりつかないところがあります。ただ練習では、競馬の時よりは落ち着いていました。今回は強い馬もいますが、良い決め手を持っていますし、決め手では見劣らないと思います」

■ダイワリベラルについて、菊沢調教師のコメント。
「調教ではそれほど派手なパフォーマンスを見せる馬ではないですが、しっかりやれていますし、内容的には十分です。マイルで連勝をしていますが、今回はごまかしのきかない東京コースに替わりますので、それがどう出るかですね。マイル戦は、前に馬を置いて集中して走れるのが良いですね。強い相手が揃いましたが、立ち回りの上手な馬ですし、ジョッキー(横山典弘騎手)も手の内に入れています。馬自体も、間違いなくしっかりしてきましたよ」

(取材・写真：佐々木祥恵)