【函館SS】ティーハーフ連覇だ 「道中、脚をためて直線勝負」

デイリースポーツ

2016年06月15日(水) 06:59

 昨年の覇者ティーハーフが今年も函館で躍動する(撮影・刀根善郎)

函館スプリントS・G3」(19日、函館)

 昨年の覇者ティーハーフが連覇を狙って函館のオープニング重賞に参戦してきた。前年は豪快なまくりを放ち2馬身半差で快勝。それ以降はVから遠ざかっており、1年ぶりの美酒へ陣営の意欲は満々だ。

 大外一気を決めた衝撃Vから1年。昨年の再現を狙うべく、ティーハーフが北の大地に戻ってきた。休み明けを一度使い、上昇ムードで臨む一戦。春のG1で1勝、2着3回と存在感を示した池添とのコンビで連覇を狙う。

 重賞初制覇が5歳時の当レースだったように、成長曲線は他馬よりも緩やか。それだけにまだ上昇の余地がある。「勝ったものの、昨年は完成の域にほど遠かった。それが今では見た目からして古馬らしい馬体になっています」と深川助手。2走前の高松宮記念では馬群をさばくのに苦労しながら6着に追い込んだ。「池添さんは“スムーズだったら3着はあった。まだ伸びしろがある”と話していました。まだ成長している」と目を細める。

 8日に栗東坂路で4F52秒8の1週前追いを済ませてから、10日に函館入り。「もともと輸送に強いタイプではないので着いた当初は疲れがありましたが、今は元気。いい状態で使えます」と仕上げ人は胸を張る。

 連覇に向けて、順調に調整は進んでいる。あとはレースで自慢の末脚をさく裂させるだけだ。「道中、脚をためて直線勝負。この馬の作戦は決まっていますから」。迷いはない。今年も栗毛の馬体が函館のターフで躍動する。

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