【宝塚記念】ドゥラ鋭伸でミルコも納得 「動きは良かった。いつもの感じ」

デイリースポーツ

2016年06月17日(金) 06:59

 M・デムーロを背にしっかり先着を決めたドゥラメンテ(右)=撮影・三好信也

 「宝塚記念・G1」(26日、阪神)

 東西の雄が1週前追いで順調さをアピールした。ドバイシーマクラシック2着以来のドゥラメンテが16日、美浦Wの併せ馬で鋭い伸びを披露。栗東から駆けつけたM・デムーロも仕上がりに合格点を与えた。一方、栗東CWでは昨年の覇者ラブリーデイが躍動。こちらも海外遠征の疲れは見られず好調だ。

 ハイレベルな併せ馬でも、昨年の2冠馬が放つ輝きはひと際目立つ。馬体の張り、仕掛けに対する反応。美浦Wの1週前追いでドゥラメンテが魅せた。

 美浦Wで同じく宝塚記念に出走するサトノクラウン(4歳オープン)を1馬身半追走。はやる気持ちをM・デムーロが制御しつつ、3〜4角でインから馬体を並べていく。残り100メートルで両馬の手綱が動く激しいスパーリング。結果は決め手の違いで5F67秒6-37秒2-12秒3の半馬身先着だ。

 主戦から笑みがこぼれる。「動きは良かった。いつもの感じ。元気があった」と変わらぬ愛馬の姿にご満悦。「順調に調教ができていますよ。来週は輸送を控えているから、あまり強くできない。それで今週はやりました。しまいはしっかりしていましたね」と橋本助手も仕上がりにうなずいた。

「万全の状態ではなかった」というドバイシーマクラシックは、落鉄のアクシデントにも見舞われて2着。それでも欧州最強クラスのポストポンドを相手に2馬身差とした。中間はメンコを外すなど、精神面は完成の域に近づきつつある。「本当に良くなるのは先でも、いいパフォーマンスを発揮してくれそう」。控えめながらチラリと垣間見える陣営の自信。豪華メンバーが集う上半期グランプリで、あらためて最強を証明する。

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