【凱旋門賞】シャンティイは内枠、先行馬が有利! カギはスタート後の位置取り

デイリースポーツ

2016年09月30日(金) 10:17

 ゴール前から写した最後の直線。4コーナーが見えないほど上っている

凱旋門賞・仏G1」(10月2日、シャンティイ)

 今年の凱旋門賞は、例年の舞台となるロンシャン競馬場が改修中のため、シャンティイ競馬場で開催される。今年の仏リーディングを独走中で、同競馬場でも最も勝ち星を挙げているピエールシャルル・ブドー騎手(23)=フランス=をはじめ、参戦経験のあるジョッキーや関係者を取材。証言をもとに、コース攻略法を分析し、勝ち馬探しのヒントをあぶり出す。なお、運命の枠順は30日に確定。有利とされる内のゲート番をゲットするのはどの馬だ――。

 今年の凱旋門賞はロンシャン競馬場が改修工事中のため、72年ぶりに場所を移して行われる。舞台となるのは、フランス最古とも言われるシャンティイ競馬場。例年とは違うコースで施行される大一番をひも解くには、専門家の意見を聞くのが一番。今年このコースで最も勝っているのは、9月28日現在で33勝を挙げるP・ブドー。ここまで205勝を挙げ、仏国リーディングを独走中の押しも押されもせぬトップジョッキーだ。

 23歳の若き名手は「ロンシャンより、走りやすいのは間違いない」と解説。一方で、「内枠でいいポジションを取れないと厳しい。途中から内に入るのは難しい」と枠の有利不利に言及した。道中はインでロスなく運んでスタミナを温存。直線で末脚を爆発させられるかが、勝利への必須条件となりそうだ。

 01〜02年にフランスを拠点に騎乗し、当競馬場で行われた今年のイスパーン賞(芝1800メートル)をエイシンヒカリで圧勝した武豊も「乗りやすくて、内枠有利」と声をそろえる。シャンティイでの騎乗経験が豊富なM・デムーロは「フランスはペースが遅い。3コーナーからすごく下っていて、自然とスピードも上がるし、走りのバランスが悪くなる。ここで一気にペースを上げると、最後はバテる」と仕掛けどころが重要とも指摘する。

 13年にフランスに長期滞在を経験した藤岡佑は「みんながインコースを狙っているし、スタートは出られた方がいい」とゲートを最初のポイントと説明。「コーナーの半径がきつく、4コーナーからは結構上っている。スピードの持続力がないと厳しい。戦術も大事。ジョッキーがコースを分かっているかどうかはデカい」と分析する。

 (1)内枠(2)好位付け(3)仕掛けどころ(4)スタート(5)スピードの持続力(6)ジョッキーの戦術…まさに総合力が問われる舞台と言えそうだ。今年の勝ち馬はどの馬か-。その答えは、2日後に明らかになる。

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