【毎日王冠】ルージュバック軽快走 陣営には不安残るも及第点

デイリースポーツ

2016年10月07日(金) 06:00

 美浦Wで臨戦態勢を整えるルージュバック=撮影・田村亮介

毎日王冠・G2」(9日、東京)

 春のエプソムCで鮮やかな復活劇を遂げたルージュバックが、さらなる飛躍を期すための秋初戦を迎える。6日に行われた美浦Wの最終リハでは僚馬に1馬身先着を果たし、仕上がりの良さを示したが、陣営の評価はすっきりとした秋晴れとはいかなかった。デビューから3連勝したオークス2着馬。週末の空模様も気にしつつ、その底力に好勝負の期待を託した。

 絶対的能力の高さと休み明けの不安要素。買い材料と割引材料のどちらもが垣間見える最終リハだった。

 4カ月前に圧勝したエプソムCと同じ舞台で秋の始動戦を迎えるルージュバックは、美浦Wの向正面から僚馬プエルト(4歳500万下)を2馬身追走。4角では内に潜って一気に前に出るスピードはさすがだ。ところが直線で気合をつけられ、さらにもう一段のスピードアップに手間取った。4F51秒7-37秒0-12秒4で1馬身先着。ゴールしてからも引き続き追われ、伸びやかなギャロップは体調そのものの順調さは印象づけた。

 大竹師のジャッジも良しあし半々と言ったところだ。「休み明けという感じで反応の悪さがあったし、ズブさが出ると言うよりタイムラグがあったね」と渋い表情を見せたが、「動きに関してはゴールを過ぎても動いていたし、お釣りは全くあった。肩も可動域がかなり広かったし、動きは良かった」と一応の及第点を与えた。

「あとは天気だね。土、日曜と予報は雨なので…。極端に渋らなければいいですし、その点、開幕週なのはいいかもしれない」。トレーナーは素軽い走りを存分に生かすための条件にも言及した。さらなる飛躍を期す秋。順調な滑り出しを見込めるだけの自信の裏返しだ。

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