オークス馬の故障離脱で混戦ムードに/秋華賞の見どころ

2016年10月11日(火) 10:00

ひと夏を越しての成長ぶりが見られるビッシュ(写真は2016年紫苑S優勝時、撮影:下野雄規)

 大本命と目されていたオークスシンハライトの故障(屈腱炎)離脱で、一転混戦ムードとなった秋華賞。最後の1冠を手にするのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■10/16(日) 秋華賞(3歳・牝・GI・京都芝2000m)

 ビッシュ(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)はトライアルの紫苑Sを2.1/2馬身差で完勝。春のオークス3着馬が、ひと夏を越しての成長ぶりを見せつけた。オークス1・2着のシンハライトチェッキーノが戦線離脱、桜花賞ジュエラーも骨折明けのローズS敗退となれば、順調さと実績からいって本馬が主役を張ることになりそうだ。

 ジュエラー(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)はローズSで11着に終わったが、これは故障明けと馬場が悪かった分だろう。春のチューリップ賞桜花賞シンハライトと激戦を繰り広げたように、底力は間違いなく世代トップクラス。一気に巻き返しての戴冠が期待される。

 ヴィブロス(牝3、栗東・友道康夫厩舎)は紫苑Sで2着。3コーナーで大きく不利を受けながらも、直線でよく追い上げており、着差(2.1/2馬身)ほどには勝ったビッシュとの力差はないと言っていいだろう。2012年の本レースでハナ差敗れた姉ヴィルシーナの悔しさを晴らせるか。

 その他、ローズSシンハライトとハナ差2着のクロコスミア(牝3、栗東・西浦勝一厩舎)、一叩きして良くなりそうなパールコード(牝3、栗東・中内田充正厩舎)、ローズSで3着の良血馬カイザーバル(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)、京都替わり歓迎のレッドアヴァンセ(牝3、栗東・音無秀孝厩舎)なども戴冠を狙う。発走は15時40分。

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