【秋華賞】東の大将ビッシュみなぎる自信!戸崎圭も太鼓判「手応え十分」

デイリースポーツ

2016年10月13日(木) 06:00

 戸崎圭を背に美浦Wを駆けるビッシュ(左)

 「秋華賞・G1」(16日、京都)

 オークスシンハライト回避で大混戦となった牝馬ラスト1冠。3日間開催明けの変則日程のなか、東西のV候補2頭が追い切りを行った。紫苑Sを快勝したオークス3着馬ビッシュは12日、美浦Wで軽めの内容ながら、しなやかな動きを披露。態勢は万全だ。一方、桜花賞ジュエラーは、栗東DPでラスト1F11秒2の切れ味を発揮して先着。陣営はローズS11着大敗からの巻き返しへ自信を見せた。

 併せ馬の相手は約100キロも重いアンテレクテュエル(3歳未勝利)だが、体格差を感じさせない。ビッシュが美浦Wで、名前の由来(牝鹿=仏語)をほうふつさせる、しなやかで弾力あふれる動きを披露した。

 4馬身追走から直線はインへ。全身を大きく使ったフォームで差を詰め、馬体を並びかける。低い重心のままストライドを伸ばし、最後は余裕の手応えで併入。5F68秒9-38秒8-13秒0と時計はそれほど速くないが、手綱を取った戸崎圭は「日曜(9日美浦坂路4F56秒3-12秒6)もやったので反応を見る程度。手応え十分でした」と太鼓判を押す。

 本番も乗れる騎手という条件付きで紫苑Sは戸崎圭に決定。レースは後方から思いのまま追い上げ、楽に抜け出した。「自信につながったし、何ひとつ心配なく来ている。リズム良く行って、最後に脚を使ってくれれば。京都内回りの2000メートル?特に(不安は)ない」と自信がみなぎる。

 オークスは強気の競馬で0秒1差の3着に健闘したが、鹿戸師は「あのころは馬体維持が大変だった」と振り返る。今はその心配がない。馬体がパンとした今、ビッグタイトルは手が届くところにある。「万全で出せる。あと3日、無事にと願うだけ。もまれない真ん中ぐらいの枠順が理想ですね」。淡々と話すトレーナーの口調に信頼感が表れた。

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