「マイルグランプリ・S2」（26日、大井）　

　1番人気のセイスコーピオンが3角で先行した3頭の外から先頭に立ち、そのまま押し切って重賞初制覇。2着には外から伸びた7番人気のコンドルダンスが入り、中団から差を詰めた5番人気のモンサンカノープスが3着。なお、優勝馬には「第37回浦和記念・Jpn2」（11月22日・浦和）への優先出走権が与えられた。

　文句なしの勝ちっぷりだ。1番人気に支持されたセイスコーピオンが、南関東転入2戦目で初タイトルを獲得した。

　パーフェクトなレース運びだった。先行勢を前に行かせて4、5番手のポジションをキープ。3コーナー手前で馬なりのまま早々と先頭に並びかけ、直線に入るとはじけるように突き抜けて後続に2馬身差をつける完勝劇。「理想的な位置が取れたし、手応えも抜群でした。勝ったな、と思いながら乗っていた」と、森泰斗も道中から勝利を確信するほど圧巻のパフォーマンスだった。

　プラス13キロだった前走に続いて、この日も5キロ増の522キロと馬体の充実ぶりも著しい。「先行できるようになっているし、まだ奥がありそう。かなり楽しみです」と鞍上もさらなる飛躍を期待する。見届けた八木正師も「この相手にこんな勝ち方をするとは、ちょっとびっくりした」と驚きを隠せない。次走は未定ながら、今後もマイル路線で大いに活躍してくれそうだ。