「ＡＪＣＣ・Ｇ２」（２２日、中山）

　昨春の天皇賞以来となるタンタアレグリアは１８日、美浦Ｗでしっかりと末脚を伸ばした。

　蛯名を背に併せ馬。僚馬ディープジュエリー（５歳１０００万下）を３、４馬身追走する格好から直線は進路を内へ。最後に軽く気合を入れられると、楽々と１馬身抜け出した。５Ｆ６７秒４-３８秒６-１２秒９のタイムに、鞍上は「この前（２週前の３日）乗った時より、動きは良くなっていたね」と仕上がり具合には満足そう。ただ、８カ月半ぶりの実戦には「競馬勘がどうかな」と不安ものぞかせた。

　天皇賞ではキタサンブラックに０秒３差の４着と善戦。一昨年のクラシックも２冠に挑んでダービー７着、菊花賞４着と健闘した関東が誇る長距離砲だ。国枝師も「久々にしてはしっかり動けていたし、出来に関しては大体いい」と状態面には及第点。この春の最大目標は再び淀の大舞台。指揮官と主戦は「今年はコンスタントに使っていきたい。まずは先につながる競馬を」と口をそろえていた。