キュートな顔つきはアイドル級だ。デイリー杯クイーンＣに出走を予定するニシノストーリー（牝３歳、美浦・尾形充）の最終追い切りは、美浦坂路で４Ｆ５４秒４-１２秒６。「この馬にしてはいい動き」と話していた尾形充師だったが、愛馬の容姿について話題が及んだ際、思わず表情が緩んだ。「この馬は本当に“美人”なんだ。顔が小さいし、人間のことを見る時もキョロキョロしないでジッと見ている。自分の容姿に自信があるのかもしれないな（笑）」。

　グラスワンダーを筆頭に、数え切れないほどの名馬を送り出した名伯楽はさらに話を続ける。「私の経験上、顔のいい馬は走る。牡馬ならツクバホクトオー、牝馬だったらレディゴシップという馬も美人だったな。どちらもオープンクラスまで走ったよ。その中でも、この馬（ニシノストーリー）は顔だけならＮｏ．１かもしれない。競馬場で一度見てほしい」と目尻は下がりっぱなしだった。

　出走をクリアするために、まずは１勝馬同士の抽選を突破する必要がある。出走がかなったときは、ぜひパドックなどでアイドル級の容姿を注目してほしい。（デイリースポーツ・刀根善郎）