【スプリングS】アウトライアーズ 絶好リハ 負け知らずの中山で2歳王者に挑む

デイリースポーツ

2017年03月16日(木) 06:11

 美浦Wで意欲的な追い切りを消化したアウトライアーズ(右手前)

 「スプリングS・G2」(19日、中山)

 中山では負けなしのアウトライアーズが絶好の動きを見せた。美浦Wでの3頭併せでは15日、先行する2頭を追走し、1頭には半馬身先着するなど好調ぶりをアピール。2走前に接戦を演じた2頭がいずれも重賞を制覇。皐月賞権利獲りへ万全の態勢が整った。

 中山は2戦2勝。アウトライアーズが絶好の動きを披露し、万全の態勢で2歳王者に挑む。前2頭を1秒8追走から直線3頭併せ。馬なりのままストライドを伸ばし、中スプリングキャロル(4歳500万下)と併入し、外プラウドデイ(3歳未勝利)には0秒1先着した。

 自ら手綱を取って感触を確かめた小島茂師は「自分で自然に動いて行き、前に並ぶ時も内から他厩舎の馬が来た時も、カッとならず落ち着いていましたね。先週末は全体時計を速く、きょうは追い掛けさせた。それぞれ課題をクリアできた。体がすごく良くなっているし、休み明けとしてはいい状態」とジャッジする。

 初勝利が2000メートル。続く同距離の百日草特別はスローで力んだのが響いて3着。しかし、その勝ち馬アドマイヤミヤビはデイリー杯クイーンCを制し、2着のカデナ京都2歳S弥生賞と重賞を連勝した。超ハイレベルのメンバーで0秒1差3着は評価できる。主戦の田辺が「2勝目を挙げるならマイルがいい」と進言。有言実行で前走ひいらぎ賞を大外一気に差し切った。

 現時点ではベストの距離がいくらなのか、陣営は図りかねている。小島茂師は「母系、兄姉とも短い距離の馬。気性面を考えると2000メートルまでかな。本質的にはNHKマイルC向きだと思う。1800メートルの方がリラックスして走らせられるだろうから、ここを選んだ」と、まずは皐月賞の出走権を、という構えだ。

 馬名の意味は“驚異値”。これまで4戦中3回、最速の上がり3Fを記録した。果たしてどれだけの数字をたたき出してみせるか、期待が高まってきた。

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