一夜明け、レーヌミノル陣営「この馬でGIがとれなかったら二度と獲れない、と思っていた」

2017年04月10日(月) 12:20

「厩舎に戻った後もすぐにカイバを食べていた」というレーヌミノル(写真:花岡貴子)

 第77回桜花賞を制したレーヌミノルは、9日午後7時半すぎに栗東トレセンに戻った。

「もともとレース後もケロッとしているタイプ。今回も変わらず、厩舎に戻った後もすぐにカイバを食べていました」と担当の中井助手。一夜明けた10日朝も元気そうな様子を見せており、極端な疲労はないように見受けれられた。

 中井助手はスタンドから観戦していたため、レースの一部始終をしっかり見守ることができた。

「ゴール前ではさすがに叫んでしまいました。ここまでうまくかみ合わないレースが続きましたが桜花賞を無事勝ててよかったです」

 道悪での競馬となったが、これについては「あとでパトロールをみたら、直線でも勝負どころでも結構ノメっていました」というようにレーヌミノルも決して得意としていたわけではなかったようだ。

 しかし、それでも最後までゴールに向けて出せる力を精一杯出した。

「改めて、レーヌミノルの精神力の強さを実感した一戦でした」

 この勝利は、厩舎にとって初のGI制覇となった。中井助手も担当していたフミノイマージンとともに何度かGIに挑んだが、勝利には至らなかった。

「僕自身の中では、この馬でGIがとれなかったら二度と獲れないだろうな、というだけの感触を持っていた馬なんです」

 中井助手はレーヌミノルの今後の可能性に期待を寄せる。

「まだ、競馬をしっかり覚えさせている段階で、少しずつ覚えたことを実戦で出せるようになってきたところなんです。体質的にはまだ弱いところもあります。まだまだ成長途上。心身ともに伸びしろはありますよ」

 今後のローテーションは未定だが、NHKマイルCオークスの両睨みとみられる。

「この世代は強いので、GIを勝ったからといってトップに立ったわけではありません」と中井助手は勝って兜の緒を締めつつも、「このメンバーであの勝ち方が出来たのは大きいと思います」と笑顔で話した。

(取材・写真:花岡貴子)

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