【皐月賞】アウトライアーズ、吉兆“キャラ変” 陣営戸惑いも…悪癖解消

デイリースポーツ

2017年04月12日(水) 06:05

 “キャラ変”!?で大一番の時を待つアウトライアーズ

皐月賞・G1」(16日、中山)

 史上初の快挙を前に、不気味さを漂わせている。祖父&父子3代制覇を狙うアウトライアーズ。これまでとは異なり、中間は落ち着き十分の姿で調整を重ねてきた。陣営は、突然のキャラクター変更に少々戸惑い気味だが、現時点では課題の折り合いも解消。さらなるパフォーマンスの向上が見込めるかもしれない。

 大一番を控えた状況で不気味なほどの静けさが漂う。昨秋の時点で“関東の大物”との呼び声が高かったアウトライアーズ。祖父ネオユニヴァース〜父ヴィクトワールピサに続く史上初の親子3代制覇なるか、血統面でも要注目の一頭だろう。

 期待が大きいからこその慎重さか。小島茂師からは、ややネガティブなコメントが発せられる。「先週、速いところをやってもボーッとしている感じ。落ち着き過ぎているというのか、乗りづらさもない。今までにはなかったことだね」。中間は前向きな気性が封印され、まるで“キャラ変”したかのような穏やかさ。吉と出るか、凶と出るか。「どうだろうね」と苦笑いだ。

 ただ、抱えていた課題が消えつつあるのもまた事実。「折り合いがつく。左に張る癖がなくなっている」。スプリングS(2着)、百日草特別(3着)で見せていた悪癖は、現時点では解消されているという。「心臓、体はいい」と体調そのものは、休み明けを叩いて間違いなく上向き。見方によっては、過去最大級のパフォーマンスを発揮する下地が整っているのかもしれない。

ジュエラー(16年桜花賞馬)もそうだけど、父ヴィクトワールピサは気持ちが入り過ぎるイメージだね」とトレーナー。6〜7F戦で活躍した母を思えば、血統的にテンションが高揚するよりプラスか。あとは本番での爆発を祈るのみだ。中山のターフで全能力を放出した先に、快挙は待つ。

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