【ヴィクトリアM】ミッキークイーン牝馬ナンバー1証明仕上げ 池江師胸張る出来

デイリースポーツ

2017年05月11日(木) 06:17

 素軽いフットワークをアピールしたミッキークイーン

 「ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)

 今年はきっちりファンの期待に応えてみせる。昨年2着の雪辱を胸に、ミッキークイーンが10日、栗東CWで最終リハ。しまいを鋭く伸ばして好調を示した。前哨戦を完勝して勢いは十分。G1・3勝目に向けて視界は良好だ。

 陣営の自信度は100%に近い。前哨戦の阪神牝馬Sで完勝を収め、主役として春の女王決定戦に臨むミッキークイーン。最終リハでも絶好の動きを披露した。

 栗東CWで4F54秒0と全体は軽めだったが、単走ながら最後まで集中力を切らさず、ラスト12秒0とシャープな伸びを示した。「脚さばきが軽快でしたし、上がりも落ち着いていて、息もすぐに入りましたね。いい状態ですね。もちろん前走を使っての上積みはありますよ」と池江師は胸を張る。小柄な牝馬だが、もともと叩き良化型。実戦を使ったことで、前走以上のパフォーマンスを期待できそうだ。

 昨年はまさかの未勝利に終わったが、前走でようやく本来の姿を取り戻した。「休み明けでもしっかり調教を積めたのが良かったのだろう。年齢を重ねて落ち着きが出て、完全復活というか昔以上の能力を出せる状態にある」と指揮官。5歳春を迎えて精神面が著しく成長。悩まされていたカイ食いの不安が解消した。昨年は阪神牝馬S(2着)後にリフレッシュ放牧を挟む必要があったが、今回は在厩調整ができている点が何よりの証拠。状態の不安は皆無だ。

 昨年の当レース2着後にじん帯を痛め、引退の危機まであったが、不死鳥のごとくよみがえった。「いい結果を出してミッキークイーンが牝馬No.1だということを証明したい」と池江師が強い意気込みを口にすれば、主戦の浜中も「若い頃はゲートの中でソワソワしていたが、今はそういう面がなくなり、マイルでも大丈夫。正直、自信を持っています」と全幅の信頼を置く。15年オークス秋華賞に続くG1・3勝目を決め、再び女王の座へ-。昨年は1番人気に応えられなかったが、今年のクイーンは裏切らない。

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