【中京記念】ウインガニオン、レースレコード重賞初V!西園師「一番強かった」

デイリースポーツ

2017年07月24日(月) 06:14

 プレゼンターの浜口京子(左)、アニマル浜口(右)と一緒に「気合だー」と叫ぶ津村

 「中京記念・G3」(23日、中京)

 破竹の3連勝で重賞初タイトルを仕留めた。5番人気のウインガニオンが、後続に2馬身半差をつけてV。勝ちタイム1分33秒2は、15年スマートオリオンを0秒2上回るレースレコードとなった。2着は2番人気のグランシルク。1番人気のブラックムーンは3着に終わり、1番人気馬は連敗期間継続中のJRA重賞で最長となる18連敗となった。

 この強さは本物だ。5番人気のウインガニオンが直線で力強く抜け出し、2馬身半差をつけて完勝。3連勝での重賞初制覇は、1分33秒2のレースレコードVというおまけ付きだった。

 「ハナに行きたかったけど、ゲートを出てから首を振ってスピードに乗れず、慌てた」と振り返った津村だが、落ち着いて番手を追走し、直線に向くと迷わず内へ。最終週で荒れた馬場をモノともせず、ラチ沿いを伸びて後続とのリードを広げた。「最後は脚が上がっていたけど、根性があるので最後まで頑張ってくれた」。心地良い汗を拭いながら、真っ先にゴール板を駆け抜けたパートナーをねぎらった。

 14年サダムパテック以来の中京記念制覇となった西園師も「今までで1番強かったね」と表情をほころばせる。9Rでラチ沿いを通った逃げ馬がそのまま押し切ったシーンも踏まえ、「左にモタれるし、津村と内ラチをピッタリ回ってこようと話していた」と作戦通りだったことを明かし、美酒に酔いしれた。

 次走は関屋記念(8月13日・新潟)へ。「サマーマイルシリーズを狙っていくしかないよね。オープン特別を勝った時は半信半疑だったけど、“本物”になってきた。力をつけている」とトレーナーは頼もしげに目を細めた。これで6〜8月の通算成績は8戦7勝。尾張の地で初タイトルをつかんだ“夏男”が、チャンプの座を狙ってひた走る。

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