【フォワ賞】ダイヤモンド4着で凱旋門賞に暗雲 ルメール「ラスト200で止まった」

デイリースポーツ

2017年09月11日(月) 00:50

 「フォワ賞・仏G2」(10日、シャンティイ)

 本番へ向けて暗雲が立ちこめた。凱旋門賞・仏G1(10月1日・シャンティイ)制覇を目指すサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、本番と同じ舞台で行われた海外デビュー戦で4着に沈んだ。休み明け、海外初戦とはいえ、完勝が期待された一戦だけに、日本のファンにとっては厳しい結果となった。

 レースは帯同するサトノノブレス(牡7歳)が僚馬を先導するようにハナ奪い、サトノダイヤモンドが2番手につける展開。直線半ばからのたたき合いとなったが、本来の伸びを欠き、後続にかわされて4着でゴールを通過した。サトノノブレスは最下位6着に終わっている。

 ルメールは「長い休み明け、重たい馬場を考えれば、よく頑張っているが、最後の200メートルで止まってしまった」とレース後にコメントした。

 勝ったのは今年のベルリン大賞・独G1を制しているドイツのチンギスシークレット。これで3連勝となった。2着はガネー賞・仏G1を制し、重賞3連勝中だった地元馬クロスオブスターズ、3着に地元のタリスマニック(昨年の凱旋門賞11着)が続いた。

 これらの上位馬は主要ブックメーカーの凱旋門賞単勝オッズでは伏兵扱いとなっている馬。この相手に結果を出せなかったことは、ダイヤモンド陣営にとってはショックだろう。

 本番ではG1を4連勝中で、ブックメーカーがこぞって断然の1番人気に推す英国馬エネイブルを筆頭に、さらなる強敵が待ち受ける。決戦まであと3週。天皇賞・春3着以来の実戦だったことからも、大きな上積みが期待される。世界最高の輝きを放つために、ダイヤモンドはさらなるブラッシュアップを施され、大一番での巻き返しを狙う。

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