JRA最長のダート重賞、格よりも勢いを重視したい/シリウスS展望

2017年09月27日(水) 06:00

馬が自信をつけて精神的に充実してきた印象があるミツバに注目(写真は2017年ブリリアントS、撮影:下野 雄規)

 ダート中距離の重賞としては、同じ週に地方交流の日本テレビ盃(GII)があるため、一線級はそちらに集結する。舞台はJRAのダート重賞としては最長距離となる2000m戦で、ゴール前に坂がある阪神コース。つまり、「トップクラスではないメンバーが、JRA重賞としては類を見ないタフな条件で戦う」という点がシリウスSの特徴である。

1.過去の実績はあてにならない

 復活を目論む過去の実績馬は「勢いが止まっているのにハンデは背負わされる」という二重苦に直面することになり、期待値は低い。タフな条件で最後に頑張るために、好調のリズムで臨むことが重要になる。

2.前走1着馬が強い

 距離が2000mになった2007年以降の10年間で、前走で1着だった馬が6勝を挙げている。他に勝った4頭のうち、重賞で2、3着だった馬が1頭ずつ。2011年のヤマニンキングリーは芝重賞を4着してのダート転向初戦だった。

3.難しくなったオークランドRCTステップ

 前走のクラスは「なんでもあり」という傾向が顕著で、準オープンからの臨戦だった馬が過去10年で6勝を挙げている。ただし、同開催の準オープン戦・オークランドRCTは、2013年以降シリウスSとの間隔が中1週と短くなった。一昨年のアウォーディーはこれを克服して勝利したものの、近年では難しいステップになっていることは注意したい。


 注目は昨年の4着馬ミツバ。昨年は前述の準オープン・オークランドRCTを勝って中1週の強行軍だったが、今年は7月に交流のマーキュリーカップを勝って以来、2か月半の間隔を開けた。ダート馬としては小柄な部類に入ることもあって、元来久々を苦にしないタイプ。1週前追い切りでは自己ベストに近い好時計をマークしており仕上がりに不安は少ない。

 他馬を気にする面があって(深めのブリンカーを着用)、位置取りが極端になることが多かったが、近走では中団追走の競馬ができるようになっての2連勝で、馬が自信をつけて精神的に充実してきた印象がある。今年は勝ち負けが期待できそうだ。

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