【南関東競馬】アポロケンタッキー豪快V 首差で接戦制した

デイリースポーツ

2017年09月28日(木) 06:00

 日本テレビ盃を制したアポロケンタッキー(右)。左は2着のサウンドトゥルー

 「日本テレビ盃・Jpn2」(27日、船橋)

 4番人気のアポロケンタッキーがグイッとひと伸び。ゴール前の接戦を首差で制し、1分52秒9のタイムで昨年末の東京大賞典以来の勝利をもぎ取った。1着馬に与えられるJBCクラシック(11月3日・大井)の優先出走権も獲得した。2着は3番人気のサウンドトゥルー、1番人気のケイティブレイブは3着に敗れた。

 残り100メートル手前からJRA勢4頭が横一線になる大接戦。各ジョッキーの意地と意地のぶつかり合いは、外から2頭目のアポロケンタッキーがグイッとひと伸び。大外から猛追したサウンドトゥルーを首差だけ封じた。

 道中は3番手。外枠もあって終始外々を回らされる格好になったが、「もまれるよりかえって外枠が良かった」と内田博は涼しい顔。最後の直線では先行したモーニンケイティブレイブの外から一気に襲いかかった。「手応えが良かったし、とらえられると思っていた。これで後ろからかわされたら仕方がない」とこん身の手綱で相棒を鼓舞。それに応えてしっかりと勝利をもぎ取った。

 昨年暮れの東京大賞典を制し、G1ウイナーの仲間入り。今春はドバイ遠征で海外へチャレンジするも、ドバイワールドCでは9着と跳ね返された。今回は帝王賞(5着)以来の実戦だったが、休み明けのハンデも難なくクリアして見せた。

 次走に関しては登録済みの南部杯(10月9日・盛岡)を使ってJBCクラシックに向かうか、直行するかは「状態を見てから」と山内師は明言を避けたが、「5歳だし、これからまだまだ良くなる余地がある。楽しみが増えたよ」と笑みがこぼれた。苦杯をなめた海外遠征の経験は無駄にしない。充実の秋へ、最高の発進となった。

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