牝馬3冠最終戦、春の実績か今の勢いか/秋華賞展望

2017年10月11日(水) 07:00

前走の紫苑Sを快勝し勢いに乗るディアドラ(撮影:下野雄規)

 阪神JFとオークスを勝って世代最強と目されるソウルスターリングが天皇賞挑戦のため不在。また、桜花賞勝ち馬レーヌミノルは距離の不安が払拭されずに存在感が薄くなっている。春の2冠とは勢力図が大きく変わって、大混戦という様相を呈している。

1.春の実績よりも順調さが重要

 過去10年の連対馬20頭のうち19頭は、前走で5着以内に入っていた。さらに1着馬のうち7頭、2着馬のうち6頭は前走でも連対を確保していた。昨年2番人気のジュエラーローズS11着から秋華賞では4着、2014年2番人気のレッドリヴェールローズS6着から秋華賞でも6着。勢いを失った春の実績馬の巻き返しは簡単ではない。

2.三冠で唯一の小回り決戦

 阪神JF、桜花賞オークスと、ここまでのGIは直線が長いコースで行われた。しかし秋華賞は小回りと言っていい京都の内回り。馬によっては小回りコースを走るのが初めてというケースさえあり、小回り実績は無視できない要素だ。昨年の1・2着馬ヴィブロスパールコードはいずれも小回りの中距離戦に勝ち星があった。

3.古馬混合戦での経験が活きる

 昨年の勝ち馬ヴィブロス、一昨年3着のマキシマムドパリ、2014年の勝ち馬ショウナンパンドラ、2013年2着のスマートレイアー、2012年3着のアロマティコ、2011年の勝ち馬アヴェンチュラ、同2着のキョウワジャンヌにはいずれも「前走か前々走で古馬混合のレースを走って勝っていた」という共通点があった。


 注目はディアドラ。春の2冠は6、4着に終わったが、両レースとも上がり3Fはメンバー中最速をマークしている。前走の紫苑Sは本番を見据えた仕上げだったにも関わらず、レース上がり3F34.3秒という速い上がりを大外から差し切ってみせた。コーナー4つの中距離戦をマクリながら差す形が板について、ここに来て2連勝。適性的にここがベストと思えるし、前走よりはペースが流れるだろうから競馬もしやすくなるはず。なにより絶好調の勢いが魅力だ。ちなみにハービンジャー産駒は芝2000mの重賞ではこれまで5勝2着5回と、もっとも得意とする条件でもある。

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

アクセス数

もっと見る

    注目数

    もっと見る

      ニュースを探す