「天皇賞（秋）・Ｇ１」（２９日、東京）

　６歳になっても元気ハツラツ。ステファノスは２７日、栗東ＣＷを半周後、坂路を軽く１回。いつも通りのメニューを淡々とこなした。「このところ毎朝のようにうるさいぐらい元気がいい」と担当の藤野助手は笑顔で話す。

　秋盾は勝ち星こそないものの、一昨年２着、昨年３着と相性は悪くはない。同じ二千のＧ１でいえば、今春の大阪杯２着も光る。あともうひと押し…という思いから、今年は調整パターンを変えるために前哨戦を毎日王冠からオールカマーに変更。その効果が中間の動きにはっきりと表れている。

　藤野助手は「毎日王冠からだと中２週だが、オールカマーからだと中４週あるからね。馬の気持ちの面が違っているよ」と意図を説明。「馬体重もちょっとプラスで出走できそう。今のところは全てうまくいっている」と仕上がりの良さを強調した。

　今回で海外を含め１０度目のＧ１挑戦。そろそろ勲章を手に入れたい。「枠（６枠１２番）は少し外になったが、雨で馬場が悪くなるようなら。もともと休み明けは走らないタイプ。２戦目で変わってくれれば」。善戦止まりはもうたくさん。この一戦に勝負をかける構えだ。