【シルクロードS】ロードクエスト第2章始まる 輝き取り戻した実績馬が反撃だ!

デイリースポーツ

2018年01月24日(水) 06:00

 6F戦で再進撃をもくろむロードクエスト

 「シルクロードS・G3」(28日、京都)

 16年京成杯AH以来、久々の重賞Vを狙うロードクエストが好ムードだ。前走のカーバンクルSは3着に敗れたものの、初の1200メートル戦でメンバー最速の上がり3F33秒6を記録した。距離を短縮したことでレースぶりは良化。16年NHKマイルC2着の実績馬が、スプリント界でも存在感を示す。

 15年新潟2歳S、16年京成杯AHと重賞2勝を挙げ、16年NHKマイルC2着の実績もあるロードクエスト。昨秋は2桁着順が続くなど、不振にあえいだ実力馬が新天地で輝きを取り戻しつつある。

 初の6F戦となった前走のカーバンクルSで、メンバー最速の上がり3F33秒6を記録して3着。逃げ、先行有利の展開で勝ち切ることができなかったものの、未知の距離で復活ののろしを上げた。

 小島茂師は「マイルの競馬で上がり3F時計はいいのに着順は良化しない。これなら千二へと思った」と6F戦へとかじを切った経緯を語る。最後に脚は使っているものの、競馬の質が合わずに結果が出なかった。そこで試みたステージチェンジ。「デビュー当初からマイル以上の距離でもこなせると思っていたし、そのような調整はしてきた。ただ、千二も合うのではという気持ちはあった」とうなずく。

 前走の収穫はレース結果以外にもあった。これまでは気持ちを重視し、気分を損ねないように末脚勝負に徹した。しかし、前走は電撃戦とあってテンから行かせる競馬に。「あのレースをしたことで、その後のテンションを心配したが、本気で走ったことで馬がすっきりしたみたい。これまでと変わらないし、むしろいいぐらい」と好感触。短距離戦の競馬がカンフル剤となり、気性面にも変化が生まれた。

 「昨年はケガをしたりと流れに乗れなかった。ただ、今年は最初のレースで3着に好走。現状で千二が合っているのは間違いないし、このままいい流れで」と師は前を向く。スプリント戦で新たな1ページを。ロードクエスト第2章が幕を開ける。

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