1番人気が10連敗中のレース、好走の条件とは/東京新聞杯展望

2018年01月31日(水) 06:00

「馬の格」の順番での決着を想定してしまいがちだが、必ずしもそうなっていない東京新聞杯(撮影:下野雄規)

 安田記念へと続く古馬マイル路線の関東における開幕戦。2015年の勝ち馬ヴァンセンヌはその年の安田記念で2着しているが、冬場のGIII戦ということもあって、GIとの結び付きはそれほど強くない。

 過去10年間で1番人気はわずか1連対。安田記念ヴィクトリアマイルが行われるコースということもあって、「馬の格」の順番での決着を想定してしまいがちだが、必ずしもそうなっていないところに、東京新聞杯攻略の糸口が隠されている。

1.GI実績はあてにならない

 昨年はGIで何度も好走したエアスピネルが、ブラックスピネルプロディガルサンの後塵を拝して3着に敗れた。一昨年の勝ち馬スマートレイアー、2013年の勝ち馬クラレントのように、GIだと惨敗するもののGII、GIIIなら複数勝てるような馬が好走しやすいレースであり、GIでの好走実績はあまりあてにならない。

2.前走凡走からの巻き返しは難しい

 前走で掲示板を外していた=6着以下だった馬は、過去10年で勝率2.6%・連対率9.1%と不振。勝ち馬で前走掲示板を外していた馬は2頭だけで、その両頭の前走はいずれもGIで6着だった。

3.上がりが速くなり不器用なタイプは苦戦

 過去5年間のうち、良馬場で行われた3回のレース上がり3Fは、古い方から順に、33.5、33.5、32.7秒。頭数にかかわらずスローペースに流れることが通例で、早めに動けないタイプは脚を余す危険性が大きい。


 ダイワキャグニーは東京コースではこれまで6戦4勝で、敗れたのは距離が長かったダービーと古馬初挑戦の毎日王冠4着の2戦のみ。早めの抜け出しからの押し切りでオープン特別を2勝しているように、このコースでスピードを前面に押し出す形で強さを発揮する。前走の中山金杯は苦手な右回りにチャレンジしての5着で、陣営もある程度折り込み済みの敗戦だったと見る。長めの距離で折り合いを教え込まれたことで、得意コースに替わってスピード能力を存分に発揮できることだろう。

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