【皐月賞】ステルヴィオ 桜花賞馬に続く!父ロードカナロア&鞍上ルメールで

デイリースポーツ

2018年04月12日(木) 07:30

 美浦Wを軽快に駆けるステルヴィオ(手前)=撮影・三好信也

 「皐月賞・G1」(15日、中山)

 ダノンプレミアムの回避で、6年ぶりに2歳王者が不在となった牡馬クラシック初戦。一気に注目度が増したスプリングSの覇者ステルヴィオは11日、美浦Wで併せ馬を行い、鋭い動きを披露した。この世代が初年度産駒となる父ロードカナロア、鞍上のルメールともに桜花賞アーモンドアイに続く、2週連続のクラシック制覇を狙う。一方、弥生賞2着のワグネリアンは栗東CWで単走、馬なりとソフトな仕上げ。陣営は1冠目奪取に力を込めた。

 鋭く伸びた。スプリングSを制して勢いに乗るステルヴィオは、美浦Wでアーチキング(5歳1000万下)と併せ馬。4Fで2馬身追い掛ける形でスタートし、スッと加速してラスト1Fで僚馬を射程圏内に入れる。そこから切れ味を発揮して、最後はきっちり併入に持ち込んだ。

 時計は4F53秒4-38秒5-12秒2。木村師は「いつも通りに走れていた」とケイコ内容に満足げ。「前走は厳しいケイコを消化し、厳しい競馬だったのでレース後はどうなるかと思ったが、日を追うごとに活力は出ている」と本番に向けて調子を上げていることを強調した。

 鞍上はアーモンドアイ桜花賞を制したルメール。狙うのは同一年の桜花賞皐月賞制覇だ。93年武豊桜花賞ベガ-皐月賞ナリタタイシン)以来、25年ぶりの快挙達成へ向け、「パワーアップして、競馬がうまくなっている。大きなチャンスだと思っている」とパートナーを評価し、力を込める。昨年は42年ぶりとなる同一年のオークスソウルスターリング)、ダービー(レイデオロ)制覇を達成しているだけに、難なく歴史の扉をこじ開けても不思議はない。

 同じく桜花賞からの産駒連覇を狙う父ロードカナロアは現役時代、短距離で活躍した。初となる2000メートル戦へ向け、トレーナーが「二千の方が楽になるかな」と延長を歓迎すれば、呼応するようにルメールも「むしろ二千の方がいい」と不安を一掃する。2歳王者ダノンプレミアムが不在の第1冠。混戦を断つのは5戦3勝2着2回の戦績で、その2歳王者以外には負けていないこの馬しかいない。

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