【天皇賞・春&青葉賞】松元茂樹厩舎、最後の春のGI戦線にかけるガンコ&カフジバンガード/ねぇさんのトレセン密着

2018年04月27日(金) 16:50

青葉賞に出走するカフジバンガード(撮影:花岡貴子)

 騎手免許、調教師免許は毎年面接などを経て更新されます。しかし、調教師免許は年齢制限があり70歳では更新ができません。

 松元茂樹調教師は今年の10月21日で70歳を迎えるため、来年2月末を以て厩舎の解散が決まっています。つまり、春のGI戦線を戦うのはこれが最後です。

 天皇賞・春を狙うガンコの充実ぶりは言わずもがな。障害練習を始めて、気持ちが前向きになったのをきっかけにガラリ一変。すべてがいい方向に動き出しました。

 障害の稽古をつけていた幻の主戦騎手でもある北沢騎手によれば「こんなことってあるんだな、というくらいに変わった」といいます。

「デビュー前は追い切りでも動いていたけれど、デビュー以降は(追い切りでは)動かなくなっていたそうなんだ。でも、(障害を)飛ばせたことでスイッチが入ったんだろうね。急に坂路でブワーッと動くようになった」

 そして、変わったのは精神面だけではありません。

「(障害を)飛ばす前に比べて、明らかに毛ヅヤが良くなったよね。体のハリも違う。明らかにピカピカになっている。そういったいい要素が全部まとまって、華が開いたんだろうね」

 北沢騎手自身としては「ストライドも大きいし、障害馬としてのセンスはあったよ。ひとつ(勝利が)ぶら下がったな、と思った」というとおり、障害馬としてかなり期待を寄せていたそうです。それだけに自分の手から離れて残念だったのでは?

「いやいや、1000万を勝ったあと準オープンを飛ばして日経新春杯(GII)3着まで健闘して、さらに重賞まで勝つとは想像できなかった。GI、勝ってほしいなぁ」

 一方、青葉賞カフジバンガードはダービーへのラストチャンスに賭けての出走となります。

「切れる脚はないけれど、長くいい脚が使える。ゲートは練習では問題ない。東京コースは相性もいい」と担当の吉田助手は権利取りに意欲的でした。吉田助手は布施厩舎時代の1982年、日本ダービーを制したバンブーアトラスの担当者なのです。松元茂厩舎ではビリーヴでGIを制しています。

「松元厩舎のラストイヤーだけにダービーへ出走させたい」

 この想い、届くといいですね。

(取材・文:花岡貴子)

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

アクセス数

もっと見る

    注目数

    もっと見る

      ニュースを探す