平成最後のダービー馬はワグネリアン! 福永祐一騎手、19度目の挑戦で悲願のV!/日本ダービー

2018年05月27日(日) 15:46

福永祐一騎手が19度目の挑戦で悲願のダービー初制覇(撮影:下野雄規)

 27日、東京競馬場で行われた日本ダービー(3歳・牡牝・GI・芝2400m)は、先団の後ろでレースを進めた福永祐一騎手騎乗の5番人気ワグネリアン(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、直線で脚を伸ばして、逃げ粘る4番人気エポカドーロ(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)を捕らえ、これに1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分23秒6(良)。

 さらにクビ差の3着に16番人気コズミックフォース(牡3、美浦・国枝栄厩舎)が入った。なお、2番人気ブラストワンピース(牡3、美浦・大竹正博厩舎)は5着、1番人気ダノンプレミアム(牡3、栗東・中内田充正厩舎)は6着、3番人気キタノコマンドール(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は12着に終わった。

 勝ったワグネリアンは、父ディープインパクト母ミスアンコールその父キングカメハメハという血統。早くからクラシック候補と期待を集めるも、弥生賞で初黒星を喫し、皐月賞でも人気を裏切る7着に敗れたことで、今回は人気を落としていたが、見事巻き返し2015年生まれのサラブレッド6955頭の頂点に立った。

 鞍上の福永祐一騎手は19度目の挑戦で悲願のダービー制覇。父・洋一氏が獲れなかったビックタイトルをついに手にした。本馬を管理する友道康夫調教師は、2016年のマカヒキに続く2度目のダービー制覇となった。

 また、生産牧場のノーザンファームは史上初のダービー4連覇を達成。オーナーの金子真人氏(名義は金子真人ホールディングス(株))は4度目のダービー制覇となり、日本ダービー最多勝利馬主となった。

福永祐一騎手のコメント】
 東京でGIを勝たせてもらったことはありますが、その時とは全く違う、初めての気持ち、フワフワした感じでした。貴重な経験をさせていただきました。

 キングヘイローワールドエースエピファネイアなど、色々な有力馬に乗せてもらいましたが、結果を出すことができませんでした。このままダービー勝てないんじゃないかと思う時もありましたが、たくさんの人や家族に支えてもらい、何よりワグネリアンがスタッフの最高の調教に応えてすごく良いコンディションで、最後まで一生懸命走ってくれました。

 (レースは)ジッとしているとポジションが悪くなってしまうので、出して行きました。引っ掛かるおそれはありましたが、上手く他馬の後ろに入れることができましたので、その時点で行けるんじゃないかという感触はありました。(直線は)先行馬がしぶとかったので夢中で追いました。福永家にとっても(ダービー制覇は)悲願でしたから、父にいい報告ができると思います。

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