この春、高松宮記念で初のGI制覇を達成したファインニードル。この秋初戦のセントウルSは昨年に続いての連覇でしたが、今年は昨年の良馬場とは違い重馬場での勝利でした。

　となると、気になるのは重馬場での疲労度。担当の新村厩務員によれば「少し疲れはありましたね」としながらも、「今は普段どおり元気です」とニッコリ。背腰の疲れも順調に回復しているようですよ。

　ファインニードル自身も馬房ではすごく落ち着いていていい雰囲気ですし、トレセン内を移動しているときはゆったり堂々と歩いていますし、以前はあまり感じられなかった風格すら感じさせるようになりました。

「いつも落ち着いていますね。馬体の成長度でいえば、今まさに完成期でしょう」

　たしかに前述どおり、セントウルSを走ったことでの疲労はいつも以上にあったのでしょうが、それでも一回叩いたことでやはり筋肉のメリハリ等は前走より良くなっている印象を受けます。

「そうですね。セントウルSを走って筋肉がついた感じがしますね」

　やはり狙うは高松宮記念に続くスプリント春秋連覇でしょう。

「はい、状態はいいですし春秋連覇となってほしいですね」

(取材・文：花岡貴子)