【ファンタジーS】近年は少頭数になりやすくなって傾向も変化/JRAレース展望

2018年11月01日(木) 06:00

やや行きたがる面があり、距離短縮がプラスに働きそう

 阪神JFへのステップレースだが、アルテミスSが創設されてからはメンバーが分散するようになり、かつてのような重要性は失われている。このレースをステップにして阪神JFで連対したのは、2012年のローブティサージュが最後となっている。同じ週の京王杯や翌週のデイリー杯とメンバーが分散する傾向もあって、頭数も落ち着きやすい。それがまた、レースの性格にも影響を与えている。

1.速い上がりが要求される

 最近4年間のレースの上がり3Fは、古い方から順に34.4、34.2、34.5、34.9。いずれも前半より後半が速くなっている。頭数が落ち着く→ペースが緩む→速い上がりが要求されるという図式で、勝ち切るためにはスピードよりもキレ味、瞬発力が重要になっている。

2.キャリアは関係ない

 レース上がりが速くなるのと軌を一にして、重賞やオープンの実績馬が苦戦するようになった。最近3年間の勝ち馬はいずれも新馬か未勝利を勝ったばかりの馬たちで、昨年は中京2歳Sを勝って1番人気に支持されたアマルフィコーストが3着。カンナS勝ちのペイシャルアスは2番人気で6着だった。

3.距離短縮組が優位

 過去10年のこのレースで、前走から距離短縮で挑んだ馬の連対率は34.5%。距離延長が10.9%で、同距離が6.9%だから、その優位性ははっきりしている。より長い距離で脚をためる競馬をした経験が、上がりが速いレースを勝ち負けするために必須となっている、というデータ。


 ダノンファンタジーは前走の未勝利戦をほとんど追うところなく完勝。グランアレグリアの前に屈したとはいえ、新馬戦で東京マイルを1分33秒台で走破した実力を考えれば、驚くには値しないパフォーマンスだったかもしれない。馬体重18kg増の前走を叩いた上積みも見込めるし、やや行きたがる面があるので距離短縮もプラスに働きそうだ。

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