【マイルCS】秋のマイル王決定戦、好走の条件とは/JRAレース展望

2018年11月13日(火) 06:00

春のマイル王者モズアスコットが順調に本番を迎えそうだ(撮影:下野雄規)

 秋のマイル王決定戦。かつてはスピード馬にとって最大のレースだったが、近年では香港国際競走を含めて秋のGI路線が多様化したため、傾向も一部変わりつつある。

1.中距離からの短縮ステップは割り引き

 最近5年間の連対馬で、1800m以上の中長距離戦からの距離短縮だった馬は、2013年の勝ち馬トーセンラーただ一頭。他はいずれも、同距離の富士S安田記念や、より短い距離のスワンSスプリンターズSから臨んだ馬たちだった。かつては天皇賞(秋)ステップにした馬が有利とされたが、最近では様変わりしていて、昨年はサトノアラジンが5番人気12着、2015年はイスラボニータが1番人気3着。

2.3歳馬の好走ハードルは高い

 昨年は3歳のペルシアンナイトが勝ったが、3歳馬の勝利は2000年のアグネスデジタル以来だった。この時期の中距離戦では古馬と3歳の斤量差は2kgあるが、マイルでは1kgに縮まるので、3歳馬にとって好走ハードルはかなり高くなる。

3.コース経験が重要

 京都芝1600mは3コーナーからの上り下りや急角度で回る4コーナーなど、フラットに見えてじつはトリッキーという厄介なコースだ。同じワンターンのマイル戦でも、阪神や東京とは趣向が異なる。昨年の勝ち馬ペルシアンナイトは同コースのシンザン記念を3着していたし、2着のエアスピネルは同コースで重賞2勝。一昨年の勝ち馬ミッキーアイルシンザン記念の勝ち馬で、2013年の勝ち馬ダノンシャーク京都金杯を勝っていた。


 モズアスコット安田記念の勝ち馬。スワンSは2着に敗れたが、もともと終いのキレ味勝負に弱みがあり、重賞・オープン特別での2着は4度を数える。GIの厳しい流れでこそ持ち味が活きる馬で、斤量も背負わされていた前走の敗戦は想定の範囲内だろう。馬体重10kg増を叩かれての上積みは確実で、王者が順調に本番を迎えることができる。

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