【兵庫ジュニアグランプリ予想】地方馬を絡めて好配当! 軸はJRA勢も相手に一考の余地あり/地方競馬レース展望

2018年11月27日(火) 18:33

新馬、特別と連勝中のオルトグラフ。前走も安定感ある勝ちっぷりで軸には最適だが、能力の見極めが難しい2歳戦だけに過信は禁物だ。【netkeiba.com】

 今年で第20回を迎える兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)は11月28日、園田競馬場10R・1400mを舞台に行われる。過去のレースを振り返るとJRA勢が15勝、地方勢が4勝と、勝ち数ではJRA勢が圧倒的な成績を残しており、ほかの交流ダートグレードと違わず、JRA勢が有利となっている。

 ただし、気をつけておきたいのは、勝ち鞍数こそJRAが断然だが、上位を独占したケースはわずかに3回。この時期の2歳戦だけに、キャリアを積んだ完成度の高い道営、南関東勢が食い込むシーンが目立つのもひとつの特徴といえるだろう。よって、馬券攻略はJRA勢を中心に、道営、南関東所属馬を絡めるのが基本となる。地元の兵庫勢は近年、上位馬の出走が少なく、苦戦傾向となっている。

 JRA勢のなかで、最も注目したいのがオルトグラフ。デビューから2戦2勝の素質馬で、前走は外、外を回しての完勝。秀逸なパフォーマンスを見せた。キャリアは2戦で、まだまだ粗削り。それでも勝ち切るあたりに、相当な能力を感じる。内枠も発馬に心配がないだけに、好材料。中心とみるべきか。

 イッツクールは、芝とはいえオープン勝ちの実績。ダートは新馬戦以来となるが、当時は出遅れに加えて、直線は何度も前をカットされる不利。度外視するのが妥当だ。さらに加えて、今の園田の馬場は砂の入れ替えによりスピード優先が顕著。同馬にとっては好材料となりそう。同じくプラスに働きそうなのがシングルアップ。芝の短距離で2勝をあげ、いいスピードを秘めている。初ダートも、血統的な背景からは面白そうだ。

 デンバーテソーロは、前走の門別で地方のダートを経験できたのは大きい。完成度の高い道営馬を相手にやれたことは評価できる。軽くは扱えない。一方で、取捨が難しいのがデルマルーヴル。前走の勝ちっぷりからも力があることはいうまでもない。ただし、前々走のようなド派手に見えるレースは過大評価につながりがち。広いコースと違い、園田の馬場での出遅れは相当なロスで、致命傷にもなりうる。思い切って外して買う手もあるか。

 地方の遠征組では道営のリンゾウチャネル。前走の鎌倉記念は2着も走破時計の1分34秒9は、同日の古馬A2・B1クラスの勝ち時計1分34秒8と比べても、この時期の2歳馬としては十分な好タイムといえる。決して派手な戦歴ではないが、JRA勢に一泡吹かせるシーンも考えられるだろう。

 小久保厩舎の2頭も無視できない。トーセンガーネットは、地元の南関東ですべて馬券絡み(2走前は1位入線も記録上は失格扱い)。陣営も好ムードを漂わせる。もう一方のホールドユアハンドは、移籍初戦となった前走を快勝。JRA在籍時には新馬勝ちを収めている。立て直してきた今なら怖い存在になる。

 地元からは4頭がエントリーしているが、一線級ではなく、力的に苦しそう。見送りが賢明か。
(取材・文=スポーツニッポン・桑原勲)


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