重賞2勝馬ニシノデイジーをしのぐ? マイネルサーパスの潜在能力/トレセン発秘話

東京スポーツ

2018年12月13日(木) 18:00

重賞馬に引けを取らないマイネルサーパス(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 競馬にタラレバが不要であるのは百も承知。それでも関係者さえ時にそれを用いたくなる局面が訪れるのが、競馬の醍醐味かもしれない。

 たとえば今春ダービー。レース直後に「もしアーモンドアイが出走していれば、何馬身差で勝っただろうか」と国枝厩舎の某スタッフが思わずつぶやいた。

 ダービー3着(0秒2差)コズミックフォースを調教で問題にしない動きを見せていたのが、当時オークスで2冠を奪取したアーモンドアイ。稽古通りなら群を抜く走りをダービーで見せたことは想像に難くなく、実際にその力量は後のJC制覇で証明された。

 ならば今週の朝日杯FSタラレバを用いることも、あながち邪道ではない? そう勝手に解釈し当方は夢想してみた。東京スポーツ杯2歳Sで重賞2勝目を挙げたニシノデイジーがもし朝日杯FSに出走したらどうなのか、である。

 そのV時計1分46秒6を尺度にすれば…。おそらく相応の人気を背負い相応の勝負に持ち込む公算が大。そうとなれば、今週買うべき馬は同厩のマイネルサーパスしかいない! そんな直感がタラレバの果てに働いたのだ。

「デイジーとサーパスの調教を見ていたら、どちらが重賞勝ち馬か間違えちゃいますよね」

 管理する高木登調教師がこう語るのは、デイジーが攻め駆けしないからではなかろう。アーモンドアイの例に倣えば、重賞2勝馬デイジーをしのぐ潜在能力。それを指揮官がサーパスに感じていると推測できないか。

「GIの速い流れ、強いメンバーになって競馬自体しやすいはずです」

 トレーナーのこの言葉は仮説を裏付ける。初勝利に3戦を要したのは、メンタルがあまりに幼すぎたため。初陣はステッキに反応して直線ヨレて追えずじまい。2戦目は先頭に立つや自らブレーキを掛けて逆噴射。

 3戦目で勝つには勝ったが、ゴール前で斜行し鞍上・柴田大は9日間の騎乗停止処分に…。とにかくやりたい放題。裏を返せば、これまでの競馬は馬に余裕がありすぎたのだ。

「先頭に立つと危ないヤツ(笑い)。前走のきんもくせい特別は丹内も直線半ばでかわしそうになって、思い切り手綱を引っ張ってましたからね。

 それでもすべき競馬の形(後方待機)は見えたし、レコード決着(1分46秒2)でも余裕十分だったようにスピードの対応力もある。まあ、一度くらい真面目に走るところを見てみたいね(笑い)」と指揮官。

 もし今回もレコード決着になるなら…。強敵を前にマイネルサーパスの本気に火が付くようなら…。可能性十分と見る“タラレバ馬券”に今週は殉じてみる。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

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