【中山記念】スワーヴリチャード躍動 王者の風格取り戻した

デイリースポーツ

2019年02月21日(木) 06:00

 余力十分に併入を決めたスワーヴリチャード(撮影・石湯恒介)

 「中山記念・G2」(24日、中山)

 昨年のジャパンC3着以来となるスワーヴリチャードが20日、好仕上がりをアピール。久々を感じさせない動きで、霧に包まれた栗東CWを軽快に駆け抜けた。また、昨年の香港C2着以来となるディアドラも、主戦のルメールを背に栗東坂路でシャープな伸び脚を披露。ともにドバイ遠征を控えているだけに、ここで好発進といきたいところだ。

 庄野師が「大事な一戦」と位置づける今季初戦。その熱い思いに応えるように、昨年の大阪杯覇者スワーヴリチャードが栗東CWで躍動した。

 向正面で僚馬ドンアルゴス(4歳1000万下)を3馬身追走し、深い霧に包まれた3角へ。直線で再び姿を現すと、インから馬なりの手応えで並び掛ける。追えばいつでもとらえられるが、鞍上の手綱は持ったまま。余力十分に併入し、6F83秒3-38秒4-12秒0をマークした。

 感触を確かめた久保淳助手は「けさは折り合い重視で。動きは良かった。調教では手前の変えもスムーズなんだ」と霧中の様子も含めて合格点を与える。動きを見守った庄野師も「やり過ぎずに、楽な手応えでしまい12秒0。走りたい気持ちが出てきたと思います」と力強くうなずいた。

 振り返れば、昨年の天皇賞・秋(10着)の頃は「割と乗りやすくなっていて“大人になったのかな”と思っていた」とトレーナー。だが、今のリチャードこそが本当の姿。「しっかりと休養したことで、いい形でレースに臨める。以前のような活気がある。いい意味で“らしさ”が出てきた」。有馬記念をパスしたことが奏功。王者の風格を取り戻した。

 夢は世界へ。視線の先にはドバイ遠征を見据えているが、指揮官は「そのステップとは思っていない。何とかクリアして好発進を」と復帰戦から気合十分だ。休み明けの上、良績を欠く中山芝、斤量58キロ…決して条件は楽ではない。それでも、やる気に満ちた今のリチャードなら、あっさり克服しても不思議はないだろう。

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す