ワグネリアンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2019年02月21日(木) 14:30

大阪杯に向け追い切りを開始したワグネリアン(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は2月19日の火曜日が一日中、雨が降る状態。調教時間中は小雨程度だったが、午後になってから本降りになり、ウッドチップにもかなり影響を与えたと思われる。ただ、コースによって影響の大小があるので、それは各項で触れることにする。

 20日は調教開始時刻から気温が高かったこともあってか、濃霧が発生。時間帯によっては、スタンドから見た視界が、トラック馬場の正面200mほどしかない時もあった。坂路に関しても、霧の影響で視界が狭くなる時間が長かった。

【坂路/4F51.9秒】
 2月20日。一番時計はタイセイプライド(栗東・西村真幸厩舎)の4F48.9秒。これが抜けて速く、4F50秒台は5頭。先週に比べると、50秒台の頭数は少なくなっているが、3F目と4F目に11秒台を刻んでいる頭数はほぼ同じ。それを思えば、どの程度の馬場差にするか悩むところではあるが、雨の影響を受けた関係で、少しは先週よりも時計を要していると判断したい。

 1回目のハローが終了した時間帯に併せ馬を行ったロジクライ(栗東・須貝尚介厩舎)。同じ阪急杯に出走予定のアドマイヤゴッドとの併せだったが、ゴール前はこちらが引っ張ったままでの同入。初めての1400mになるが、スピードある動きを見ていると、むしろ距離短縮に活路を見出すような気がしてならない。

 2月21日。一番時計はホイールバーニング(栗東・牧田和弥厩舎)の50.6秒。前日に比べると、全体的に速い時計を出した頭数は少ないが、これは頭数の問題なので、馬場自体は前日と特に変化はない。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。基本的にはこの馬場差でよい気もするが、雨の影響も考慮して、今週の馬場差は『-0.8秒』で20日、21日とも記録している。

【CW/5F66.0秒】
 2月20日。朝一番から向正面はかなり視野が狭くなる状況。いつもなら1頭の追い切りを計時して、違う馬の計測するために一度視界を外すが、それをしてしまうと、最初の馬がどこへ行ったか見失ってしまうくらいの視野。ただ、馬場入りから見失うことなく追いかけていけば、きっちりと計時はできた。

 ところが15分ほど経つと霧が濃くなり、向正面の視界は全く見えない。こうなると計時は困難になり、馬の姿が確認できるゴール前での計時のみになってしまう。1回目のハローが終了した時間帯もそんな感じで、阪急杯に出走予定のミスターメロディ(栗東・藤原英昭厩舎)の追い切りも3コーナーから入場しているが、動きを確認できたのは最後の300m程度だった。

 なお、馬場状態に関しては、雨の影響を大きく受けている印象。ただ、馬によって、フットワークの大きさや走法の違いによって、時計が出たり出なかったりという差があった。このあたりは馬自身の得意不得意が影響しているものと思われるが、馬場差という意味では走りにくい状態だったと判断してよいだろう。

 2月21日。この日は霧の影響は全くない。馬場状態はあまり乾いている感じはなく、前日とほぼ同じと思ってよいだろう。

 大阪杯(3月31日・阪神芝2000m)に向けて、追い切りを開始したワグネリアン(栗東・友道康夫厩舎)。脚ならしといったところだったが、順調に単走で追い切って、6F87.7〜5F72.0〜4F56.7〜3F42.3〜1F13.6秒。この数字に「思った通りの時計ですね。でも、以前なら思っているよりも1秒2秒速いことが多かったので」と騎乗した藤本純調教助手。

 ただ、この追い切りは15-15より少し速い程度だったし、まだ気持ちも乗っていく手前の段階。これから追い切りを積んでいけば、また違った手応えが出てくるのではないだろうか。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週は濃霧で計時不能だった追い切りもあるだけに、全体的な時計の出方を見ただけでは馬場差を決めかねる。動きなど感覚的なものも含めると馬場差としては先週より少し時計を要するということでよいと思うので、今週の馬場差は20日、21日とも『-0.2秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週は20日に追い切りが行われているが、前日に雨が降った影響もあり、少し走りにくい印象を受ける。よって、馬場差としては20日、21日とも『+0.8秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は先週よりも減っている。雨の影響があったので、先週ほどキックバックがある状態ではなかった。馬場差に関しては、20日、21日とも『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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