ウーリリなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2019年03月07日(木) 15:00

ポリトラック馬場で追い切りを行ったウーリリ(写真奥、撮影:井内利彰)

 今週の栗東は先週に比べると、かなり暖かくなってきた。調教開始時刻の気温も先週より3℃から4℃ほど高め。先週末に雨は降ったが、5日が好天だったこともあり、6日の追い切り時にはウッドチップが適度な湿り気を帯びていて走りやすい状態だった。

 6日の夜から雨が降り出し、7日の調教時間中も少しパラつくような感じ。ウッドチップはかなり水分を含んでいたが、時計自体は前日とあまり変わらない印象を受けた。

【坂路/4F51.9秒】
 3月6日。一番時計はタイセイプライド(栗東・西村真幸厩舎)の4F49.2秒。2F目と3F目に連続して11秒台のラップを踏んだことが好時計の要因だが、3F目と4F目に11秒台のラップを踏んだのがファンタジスト(栗東・梅田智之厩舎)。こちらは4F51.1秒だったが、2F時計は23.3秒。抜群の動きといってよいが、次走予定のスプリングS(3月17日・中山芝1800m)は前走から更に1Fの距離延長となるだけに、これがひとつのポイントになりそうだ。

 3月7日。前日に雨は降っているものの、全体的な時計の出方を見ても、影響を与えた印象はなかった。一番時計は1回目のハローが終了した直後に追い切ったウインヒストリオン(栗東・五十嵐忠男厩舎)。こちらも前日の一番時計と同じく、2F目と3F目に11秒台のラップを踏んで、4F49.9秒という時計だった。この馬は先週の木曜日にも一番時計をマークしており、その時計は4F51.3秒だった。

 先週28日の馬場差は「-0.5秒」。これは雨の影響を考慮したものだったが、今週に関しては、6日も7日も同じ馬場差でよいだろう。時計は28日よりも出ているので、馬場差は『-0.8秒』で6日、7日とも記録している。

【CW/5F66.0秒】
 3月6日。朝一番の開門直後から速い時計が目立つ状態。馬によっては、少し時計を要しているケースもあるが、それは稀で、ほとんどはこちらから見ている以上に速い数字が出ている場合が多かった。

 それだけに速い時計を出した馬も何頭かいたが、その中でもスピード感ある動きはローゼンクリーガー(栗東・高橋亮厩舎)。長岡禎仁騎手が跨っての単走だったが、さほどスピードが出ているように見えなかったが、終わってみれば、5F63.9秒と素晴らしく速い時計。動きも機敏でかなりいい状態に思える。

 3月7日。馬場状態としては前日とほぼ変わりない。6日夜に雨が降る予報があり、水曜日に追い切りが集中したこともあり、頭数自体は少なかった。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。このところ、時計を要するというか、基準時計通りの馬場が続いていたが、さすがに今週は基準時計よりも速い。よって、馬場差は『-0.9秒』で6日、7日ともに記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は6日に藤原英昭厩舎、7日は別ニュースでもお伝えしたダービー馬の併せ馬が行われている。馬場状態に関しては、一時期よりも走りやすい状態に見えるので、馬場差としては6日、7日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は先週に比べると一気に増えた。6日は20頭を超え、7日もそれなりの頭数。ここで毎日杯(3月23日・阪神芝1800m)に向けた追い切りを行ったのはウーリリ(栗東・友道康夫厩舎)。

 前に新馬2頭が先行して、それを追いかけたが、最後まで追い抜くことができないままでのゴールとなった。かなり地味な動きとなってしまったが、デビュー前も追い切りでは動きが目立たなかったタイプ。これで実戦へ行けば走るのだから、ひとまずは様子を見てみたい。馬場差に関しては、6日、7日とも『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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