【地方競馬】菜七子&コパノキッキング2着 極悪馬場で痛恨の出遅れ「次の1勝を」

デイリースポーツ

2019年04月11日(木) 09:00

 レース後、インタビューに応じる藤田菜七子(撮影・持木克友)

 「東京スプリント・Jpn3」(10日、大井)

 価値ある銀メダルだ。藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本=騎乗の2番人気コパノキッキングは、出遅れが響き、最後は猛追届かず2着に終わった。JRA女性騎手による初の重賞制覇こそお預けとなったものの、直線は見せ場十分の内容。今後の活躍に期待を抱かせるレースぶりだった。なお、勝ったのは4番人気のキタサンミカヅキ。3着には1番人気のヒロシゲゴールドが入った。

 まるで冬に逆戻りしたかのような冷たい雨が降りしきるなか、多くの声援を受けた藤田菜七子コパノキッキングは2着。しかし、価値ある銀メダルと言っていいだろう。

 水の浮く極悪な馬場コンディション。痛恨の出遅れを喫して万事休すかに思えたが、押して中団につけると、直線はスムーズに外へ。メンバー最速の上がり(3F36秒8)を繰り出し、勝ち馬を1馬身差まで追い詰めたところがゴールだった。

 「ゲートの中の体勢は悪くなかったけど、少し出負けして思ったより後ろになってしまいました。初めてのナイターと不良馬場で、音とか雰囲気のせいでテンションが高かった」とガックリ肩を落とした菜七子だが、「最後は外へ出してしっかり伸びてくれました」と相棒の頑張りをたたえた。

 これまで歴代最多勝をはじめ、数々の女性騎手記録を塗り替えてきたが、そのたびに「次の1勝を目指して頑張ります」と答えてきた。勝てない日々に、悔し涙を流したことも数限りない。それでも常に前を向いて馬に乗り続けてきた。

 G1初騎乗のチャンスをつかんだ前走のフェブラリーS。最後方から直線一気の末脚にかけたが、前残りの展開もあって5着と届かなかった。リベンジを期した今回。勝算は十分にあったものの、競馬の神様は振り向かなかった。

 「負けてすごく悔しいけど、素晴らしい馬だし、もっともっと活躍できる馬。乗せていただいた関係者の皆さんには感謝しています」。努力と強い気持ち。それさえ怠らなければ必ず、またチャンスはやって来るに違いない。最高の“菜七子スマイル”をファンは待っている。

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