【天皇賞】フィエールマン完璧リハ ルメール平成G1・4連勝締めだ

デイリースポーツ

2019年04月25日(木) 06:00

 余力十分に併入を決めたフィエールマン(左)=撮影・三好信也

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 燃える闘志を内に秘め、メンバー唯一のG1馬フィエールマンが24日、美浦Wで申し分のない動きを披露した。今年初戦のAJCCこそ2着に敗れたが、立て直した今回は気配抜群。目下絶好調のルメールを背に、平成最後の盾を射抜いてみせる。

 昨年の菊花賞フィエールマンが、美浦Wで完璧な動きを披露した。ゴルトマイスター(3歳500万下)を5馬身追走し、滑らかなコーナリングで直線へ。内から馬なりのままスッと馬体を並べた。3頭併せで一気に追い抜いた先週ほどのインパクトはなかったが、静かな中にも闘志を感じさせる走りで6F82秒1-38秒1-12秒6。きっちり併入を果たし、万全の態勢をアピールした。

 手綱を取ったルメールは「すごくいい追い切り。スッと加速して、いい脚を見せた。馬に走りたいという気持ちがある」と笑みをこばす。手塚師も「今週は輸送もあるのでそれほどは、と思っていましたが、時計は出ちゃいましたね。それだけ状態はいいと思います」と仕上がりに自信を見せた。

 前走のAJCCは中団からソツなく運んだが、先に抜け出したシャケトラに頭差届かず。中間に熱発した影響も否めなかった。師は「前走時の過程より数段いい」と太鼓判を押す。

 菊花賞で証明した通り、休み明けと距離には不安なし。主戦は「フィエールマンにとって春一番の目標。今年もG1を勝てる馬だと思っている」と胸を張った。自身はJRA通算1000勝にあと3勝まで迫っており、ドバイターフ桜花賞皐月賞とG13連勝中。「天皇賞は日本では特別なレース。平成最後だからぜひ勝ちたい」と意欲をむき出しにした。

 指揮官は登録している凱旋門賞(10月6日・パリロンシャン)を念頭に「まずはここで結果を出して、秋につながるような走りを」と力を込めた。平成最後の大一番。メンバー唯一のG1馬が気高く、勇ましい走りで締めくくる。

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