【日本ダービー】メイショウテンゲン陣営「"武豊でダービーに挑む"というのは、すごく貴重なこと」/ねぇさんのトレセン密着

2019年05月19日(日) 20:40

競馬界のレジェンド武豊騎手を背にダービーに挑むメイショウテンゲン(撮影:花岡貴子)

 いよいよ日本ダービーが間近に迫ってまいりましたね。馬券に勝つ、勝たないも大事なことではありますが、好きな馬を心置きなく応援するのも競馬の醍醐味。わたし的にはデビュー前からちょくちょく取材しているメイショウテンゲンが無事ダービーに出走するのが嬉しい限りであります。

 メイショウテンゲンに騎乗する武豊騎手は現役騎手最多の日本ダービー5勝をマーク。そして唯一、昭和と平成のダービーに騎乗しているジョッキーなんです。なので、今週末には3つの元号で日本ダービーに騎乗する唯一の騎手ということになります。歴史を感じます。

 そんな競馬界のレジェンド的存在である武豊騎手で挑むダービーに、メイショウテンゲンを担当する土屋助手はしみじみとつぶやきます。

「この世界で"武豊でダービーに挑む"というのは、すごく貴重なことだよ」

 そんな土屋助手はこの仕事を始めてすぐの1992年、ミホノブルボンが勝ちライスシャワーが2着にきた日本ダービーに安藤厩舎のゴールデンゼウスで出走しています。ゴールデンゼウスは厩舎所属の岡潤一郎騎手を背に500万下、すみれ賞青葉賞(当時はオープン競走)を3連勝しており、4番人気と結構人気も集めていました。

「枠順は7枠14番。両隣に1、2着馬がいたのを記録としては覚えているけど、パドックの様子とか全く覚えていない。無我夢中だったし、ホント頭が真っ白になるほど目の前のことに一生懸命だったんだ」

 結局、レース中の怪我が原因でそのまま引退。種牡馬となりました。

「あの時、自分にもっと技術があったなら、違う結果もあったかもしれない」

と、何度も悔しがる土屋助手。でも、その悔しさの積み重ねが今の担当馬に生きています。

 さて、メイショウテンゲンの状態なのですが、いい意味で平行線という印象です。

「秋以降にはもっと良くなると思うけれど、現状ではいい状態を保っていますよ」

 そして先週、武豊騎手が調教に騎乗し、彼の背中をしっかりと確認したとのことでした。

「VTRを全部見て、その内容も全部頭に入っていて、この馬のクセをいろいろ確認していました。馬も豊さんに従順に動いていましたね」

 土屋助手が仕上げた馬に過去何度か武豊騎手も乗っています。アイポッパー阪神大賞典1着と目黒記念2着、ディアチャンスマーメイドS優勝など、重賞での相性はめっちゃいいんですよね。

「いつも『乗りやすいね』と言ってくれています。メイショウテンゲンについてもそう言って貰いました」

 メイショウテンゲンがクセものなのはこれまでのレースが証明するとおり。調教ではそうでもないのですが、レースでは追われるとあまり真っすぐ走れていません…。でも、こんなことを言う武豊騎手なら、新たなメイショウテンゲンの魅力を引き出してくれるのでは!? と期待してしまいます。

(取材・文:花岡貴子)

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