香港G1挑戦のハッピーグリン、現地で最終追い切り 「いい状態です」

2019年05月23日(木) 18:30

香港G1に挑戦するハッピーグリンが現地で最終追い切りを行った(提供:田中淳司調教師)

 香港でG1・チャンピオンズ&チャターカップ(5月26日、シャティン、芝2400m)に出走予定のハッピーグリンが今朝、現地で最終追い切りを行った。レースでも騎乗予定の服部茂史騎手を背にシャティン競馬場の芝コースで単走。馬なりでリズムよく駆け抜けた。現地で見守った田中淳司調教師は「のびのびと自分のフォームで走れたと思いますし、最後までハミを取っていました。いい状態です」と話した。

 初めてのチャレンジとなる。過去にアジュディミツオーコスモバルクが海外GIに遠征したことはあるが、いずれも招待競走。自費遠征はハッピーグリンが第1号となる。地方競馬全国協会から最大500万円の補助金支給が今年度からスタートしたことが後押ししたが、それでも輸送や検疫などに掛かる費用は到底まかなえない。地方馬にとって海外遠征のハードルは非常に高く、田中師も過去に無念を感じたことがあったという。

ハッピースプリント全日本2歳優駿を勝った時、海外に行きたいと思い、オーナーも『任せるよ』と言ってくださったんですが、調べてみると地方所属の身では大変なことが多くて断念したんです。今回はオーナーのご理解があってこその遠征。僕らと一緒に地方から夢を追いかけて採算度外視でやってくださっています。2歳戦がメインの北海道に古馬になっても馬を置いてくださって、まして『世界へ』なんてこの先、ないんじゃないかって気持ちで臨みます」

 19日早朝に香港に到着したハッピーグリンは当初、カイ食いが少し落ちたというが、「昨日から戻ってきて、極端な体重の増減もなさそうです」とのこと。服部騎手は「以前は2400mは長いんじゃないかなって気持ちがありましたが、歳を1つ重ねて道中でカッとなる部分がなくなって、距離は持つんじゃないかと思います。久しぶりに地方から海外に行くので、地方でもこれだけがんばれるんだって結果を残したいです」と意気込んだ。

 会田裕一オーナーの「みんなが“ハッピー”になれる挑戦、応援よろしくお願いします」というメッセージ通り、笑顔の報せが届いてほしい。

(取材・文:大恵陽子)

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