「安田記念・Ｇ１」（６月２日、東京）

　３歳の秋、鼻差でマイルＣＳを制したペルシアンナイトだが、それ以降は白星からも遠ざかっている。ただ、その時も含めて全１７戦中１１戦でコンビを組むＭ・デムーロは「状態はいい」という認識を持つ。

　１１着に敗れた前走の大阪杯も、良馬場発表ながら緩さのあるコンディション。向正面でペースが落ち着いた展開もかみ合わなかったようだ。「最悪のレース。ツイていませんでした」。マイナス要因が複合的に作用しての敗戦だと説明する。その結果を受け止めた上で「トモの筋肉量が増えました。やはりいいモノを持っています。大きなチャンスだと思っています」と前を向くことを忘れない。

　ステルヴィオの頭差２着だった昨年のマイルＣＳをはじめ、悔しさを嫌というほど味わってきた。「ワンターンの東京はいいし、とにかく良馬場でスムーズな競馬を。最近いい結果を出せていないので、いっぱいリベンジしたいです」と力を込める。

　５週に渡った東京Ｇ１シリーズ。第１幕のＮＨＫマイルＣをアドマイヤマーズで、３週目のオークスをラヴズオンリーユーで制覇。そのラストは、揺るぎない信頼を置くパートナーでＶ締めといく。