【札幌記念】クルーガー 最強の血を証明する!亡き父・キンカメ弔い戦

デイリースポーツ

2019年08月14日(水) 06:01

 7歳の夏を迎えても元気いっぱいのクルーガー

 「札幌記念・G2」(18日、札幌)

 9日に天国へ旅立った父キングカメハメハの弔い戦だ。今春は豪州に遠征して4、2着と好走したクルーガー。前走のクイーンエリザベスS・豪G1では、豪州最強牝馬ウィンクスを追い詰めた。4カ月ぶりの帰国初戦でも態勢は万全。強敵相手にも臆することなく、7歳の古豪が健在ぶりをアピールする。

 札幌競馬場でダート1周半の運動を終えたクルーガー。その黒光りした黒鹿毛の馬体を見つめながら、松井助手が口を開いた。「いかにもキンカメらしい、ムキムキの体をしていますよね。後ろから見て、四角いトモなんかは産駒特有の形ですよ」。操縦性の高さ、距離の融通性-。9日に天国へ旅立った、父キングカメハメハの最強遺伝子が確実に受け継がれている。

 今春は豪州に遠征。前走のクイーンエリザベスS・豪G1で2着に奮闘し、その底力を世界に示した。「ドンカスターマイル後に、T・ベリー騎手から“もう少し距離があった方がいい”と進言があって。馬も良くなっていたし、いろいろとかみ合いましたね」。Vには届かなかったが、豪州最強牝馬ウィンクスに0秒2差まで迫る大健闘。7歳を迎えても衰えはなく、実力健在の手応えを得た。

 今回は、4カ月ぶりの帰国初戦。2日に札幌入りしてから追い切り本数は2本のみだが、「入厩当初と比べれば、動きもだいぶキビキビしてきた。体調も見た目もいいですよ」と態勢は整っている様子だ。

 今秋は、既に招待されているコックスプレート・豪G1(10月26日・ムーニーバレー)に参戦することが決まっている。G1馬4頭が名を連ねた、今年の強力メンバー相手でも「普段通りの力を出せれば好走してくれると思っています」と仕上げ人は色気をのぞかせる。再び世界へ-。父の名声をさらに高めるべく、北の大地から好発進を決める。

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