【新潟2歳S】モーベット快走 初タイトルへ動き“タイム以上”

デイリースポーツ

2019年08月22日(木) 06:30

 予定通りに調整を進めたモーベット(右)=撮影・園田高夫

 「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)

 重賞4勝馬アイムユアーズを母に持つモーベットが、重賞初Vを目指して新潟に乗り込む。21日、最終リハのタイムは目立たなかったものの、古馬との併せ馬で軽快な走りを披露。素質馬ぞろいの藤沢和厩舎2歳勢において、真っ先に重賞タイトルを手にするか。また、栗東ではウーマンズハートが坂路で鋭い動き。前走と同舞台で、再び豪脚を見せつける。

 モーベットは木幡育(レースは福永)を背に、美浦坂路でフラットレー(4歳障害未勝利)と併せ馬。出だしの1Fは16秒8とゆったりしたペースで入り、残り3Fからペースアップ。リズミカルなフットワークでフィニッシュした。最初の1Fが遅かったため4F57秒4-40秒6-12秒6と全体時計は平凡ながら、タイム以上に快活な走りが目を引いた。

「暑いなかで十分にケアをして元気ですし、しっかり乗り込んできているので調整に関しては問題ありません」と大江原助手。最終追いとしてはやや控えめに映るとはいえ、18日にも同坂路で4F55秒6-40秒0-12秒5のタイムを出している。

「今週は新潟への輸送もありますし、馬が大体できていることもあります」と“予定通り”を強調した。滞在先の札幌で報告を受けた藤沢和師も「いい動きだったようだね。前走が強い内容だったし、放牧を経て随分落ち着いてきて、いい馬になってきた」と満足そうだ。

 モーベットをはじめ、レイデオロレイエンダの半弟アブソルティスモ、11日の新潟新馬戦を快勝したカトゥルスフェリスサンクテュエールと、既に厩舎から4頭の有望な2歳馬が勝ち上がっている。秋の開催へ向けて、さらに素質馬がスタンバイしており、来年のクラシック戦線を席巻しそうな勢いだ。

「無駄なことに力を使わず、集中して走れています。いい瞬発力がありますから楽しみです」と同助手は自信を隠さない。能力の高さを見せつけて、きっちり初タイトルをつかみ取る。

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