【勝負の分かれ目 セントライト記念】菊本番に向け、勝ちパターンに幅ができた一戦

2019年09月16日(月) 20:00

「秋初戦としては言うことがありません」横山騎手も納得の秋初戦だったようだ(撮影:下野雄規)

 3着までに菊花賞の優先出走権が与えられる第73回セントライト記念のゲートが開き、18頭が中山のターフに飛び出した。

 最内から出たザダルが好スタートを切り、横山典弘が乗る4枠8番のリオンリオンがスタンド前でハナに立った。

 それらに14番アトミックフォース、17番ナイママ、18番ランフォザローゼスら外枠の馬たちが並びかけ、かわしにかかりながら1コーナーに入って行った。それにより、流れがやや速くなった。

 横山は外の馬たちを先に行かせ、がちっと手綱を抑えて3番手の内にポジションを固定した。

 逃げずにレースを進めるのは、横山との初コンビとなった2月の水仙賞(3着)以来4戦ぶりだった。

「久しぶりに抑える競馬でしたが、いい感じで行けました」と横山。

 重馬場でありながら1000m通過が59秒8というよどみない流れとなったこともあり、リオンリオンは、やや行きたがりながらもギリギリのところで折り合っていた。

 逃げるアトミックフォースから最後方までは15馬身ほどの縦長になった。

 3コーナーで後方3番手にいたニシノデイジーあたりも浮上してきそうな展開にも見えたが、先行勢の手応えも悪くない。

 なかでもリオンリオンは、道中抑え気味だったそのままの、抜群の手応えで内を進み、前が開くのを待っている。

 アトミックフォースが先頭のまま直線に入った。その外にびっしり馬体を併せ、リオンリオンの前を塞いでいたナイママが下がり加減になった。それによって生じたアトミックフォースの外のスペースに、横山はリオンリオンを誘導し、スパートをかけた。

 リオンリオンは横山の左ステッキに応え、ラスト200m地点でアトミックフォースをかわして先頭に躍り出た。

 そのまま後続の追い上げを完封し、2着のサトノルークスに2馬身差をつけてフィニッシュ。青葉賞以来となる重賞2勝目をマークし、菊花賞に向けて勝ち名乗りを挙げた。

「まだよくなってほしいところもあるけど、馬場にも対応してくれたし、秋初戦としては言うことがありません」

 菊本番に向け、勝ちパターンに幅ができたことを示す一戦となった。

(文:島田明宏)

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